基礎に戻って―農薬の「何が悪い」のか!? 鈴木広宣

「植物の根と人の腸の働きは同じ」
だと言われています。
土壌や水、大気などが汚染されると
私たちの腸も汚染され、腸内環境も
破壊されてしまいかねません。
まさに相似形ゆえからこそなのかも
知れません。
日本の農薬の認可数は、
4千数百種類とも言われています。
今日は鈴木広宣さんが、
『基礎に戻って―農薬の「何が悪い」のか!?』
とても大事な情報を教えてくれていますので、
ご紹介致します。
過去記事
『見えない境界線―根と大腸は同じ働き』 2025.7.9
『植物の根と人間の腸の働きは同じ』 2026.4.10
『山田正彦 発達障害の主な原因はネオニコチノイド系農薬』 2025.2.11
『農薬漬けの野菜は免疫力を低下させる』 2024.5.28
なども参考にしていただけましたら幸いです。
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基礎に戻って―農薬の「何が悪い」のか!?
鈴木広宣
2025年10月18日
現代の食卓を支える“安定供給”の裏には、
膨大な量の農薬が存在します。
世界全体では年間400万トン以上の農薬が
散布されており、
日本はその中でも単位面積あたり使用量トップクラス。
しかし、「農薬=悪」と単純に断じる前に、
私たちはまず
『農薬とは何か?』を正確に知る必要があります。
■農薬の基本分類(化学構造・作用機序別)
農薬とは「害虫・雑草・病原菌を防ぐ化学物質」。
大きく分けて以下の6カテゴリーに整理されます。
1. 殺虫剤(Insecticides)
→ 対象:害虫・寄生虫
→ 主な化学群:有機リン系、ネオニコチノイド系、
ピレスロイド系
2. 除草剤(Herbicides)
→ 対象:雑草
→ 主な化学群:グリホサート(ラウンドアップ)、
2,4-D、パラコート
3. 殺菌剤(Fungicides)
→ 対象:カビ・菌類
→ 主な化学群:トリアゾール系、ストロビルリン系、
マンゼブ(マンガン・亜鉛化合物)
4. 成長調整剤(Plant Growth Regulators)
→ 植物の生長抑制・促進に利用(収穫調整)
5. 殺ダニ剤・殺線虫剤
→ 作物を蝕むダニ・線虫対策
6. ポストハーベスト農薬(Post-harvest chemicals)
→ 収穫後に腐敗防止・カビ防止・防虫目的で散布
(特に輸入果物に多い)

■農薬の「何が」悪いのか?──主なリスク構造
単に“毒だから”ではありません。
問題は、生体恒常性(ホメオスタシス)と
腸内マイクロバイオームの攪乱に直結している点です。
① 神経系への影響
有機リン系農薬(例:パラチオン、マラチオン)は、
神経伝達物質アセチルコリンを分解する酵素
「アセチルコリンエステラーゼ」を阻害。
結果として神経が常に興奮状態となり、慢性的な
・頭痛
・不眠
・情動不安
・発達障害様症状
が報告されています。
(参考:Costa LG, Toxicol Lett, 2006)
② 内分泌撹乱(ホルモン撹乱)作用
多くの農薬はエストロゲン様作用を持ちます。
例えば有機塩素系(DDT、クロルデンなど)は、
性ホルモン受容体に結合し、
・生殖機能低下
・月経異常
・男性の精子数減少
などを誘発。
胎児期曝露では発達障害リスクも上昇します。
(Colborn et al., Environ Health Perspect, 1993)
③ ミトコンドリア毒性
グリホサートを含む除草剤(ラウンドアップ)は、
細胞内エネルギー産生の中心であるミトコンドリアを阻害。
酸化ストレス増大→
・慢性疲労、
・うつ、
・神経変性疾患リスク上昇に関連。
(Samsel & Seneff, Entropy, 2013)
④ 腸内マイクロバイオーム破壊
グリホサートは腸内細菌のシキミ酸経路を阻害。
ヒトはこの経路を持たないが、腸内菌は持っているため、
善玉菌(ラクトバチルス、ビフィズス菌)を
選択的に減少させる。
→ 結果として、
・腸内環境悪化
・リーキーガット
・自己免疫疾患のリスク増大。
(Motta et al., PNAS, 2018)
⑤ 細胞DNAへの直接損傷
ネオニコチノイド系農薬(イミダクロプリドなど)は
DNA修復機構を阻害。
・発がんリスク
・神経変性疾患
との関連が疑われている。
(Kimura-Kuroda et al., PLoS One, 2012)

■特に注意すべき3大農薬
ここからは現代人が避けるべき代表格を挙げます。
【1】グリホサート(Glyphosate)
世界で最も使用される除草剤。
モンサント社「ラウンドアップ」の主成分。
WHO、IARC(国際がん研究機関)は
「ヒトに対しておそらく発がん性(Group 2A)」
に分類。
遺伝子組み換え作物(GMO)の大半が
「グリホサート耐性品種」。
→ よって、GMOとグリホサートは一体構造。
リスク:
・腸内細菌破壊
・内分泌撹乱
・慢性炎症
・自己免疫疾患増加
・非ホジキンリンパ腫リスク上昇
(Zhang et al., Mutation Res Rev, 2019)
【2】ネオニコチノイド系農薬(Imidacloprid 他)
ミツバチの大量死(蜂群崩壊症候群)の原因として
国際的に問題化。
ニコチン様受容体に作用し、神経伝達を阻害。
哺乳類への慢性低用量曝露でも
・発達神経毒性
・行動異常
が確認。
(Kimura-Kuroda et al., PLoS One, 2012)
注意点:
日本では依然としてネオニコ使用が許可されており、
ヨーロッパで禁止された成分が
「基準値を変えて合法化」されているケースも。
【3】パラコート(Paraquat)
強力な除草剤。吸入・経口で致死的。
・肺線維症
・神経疾患(特にパーキンソン病)との関連が指摘。
(Tanner et al., Environ Health Perspect, 2011)
日本では原則禁止だが、発展途上国では未だ使用中。
→ 残留輸入食品への懸念あり。

■農薬と「腸」の関係がカギ
近年の研究で、
農薬被曝=腸内細菌バランス崩壊=免疫暴走
というルートが明確に。
つまり、
「アレルギー」
「自己免疫疾患」
「うつ」
「発達障害」
「不妊」
など。
現代の慢性疾患の多くが、腸内マイクロバイオームの
破壊を介して農薬に影響されている可能性が高い。
“You are not only what you eat,
but what your microbes do with what you eat.”
私たちは食べたものの「成分」ではなく、
それをどう代謝・解毒・変換するかという
腸内細菌の力に依存しているのです。
■どう防ぐか? 現実的アプローチ
完全無農薬で生きることは不可能。
だからこそ、
減らす・排除する・解毒する
という3ステップが重要。
① 減らす
・「GMO不使用」「有機JAS」「オーガニック認証」食品を選ぶ
・果物・野菜は流水で30秒以上+皮むきで残留農薬約70%減少
・PFASや重金属も同時に除去するなら、
活性炭+紫外線+カーボンブロックの3段階浄水がベスト
→(例:eSpring浄水器ⅢはNSF認証済みで農薬・PFASも除去)
② 排除する
・腸の粘膜修復と解毒ルート
(グルタチオン系・シトクロムP450)を強化
→ 栄養素:ビタミンC、E、NAC、亜鉛、マグネシウム、セレン
・発酵食品
・水溶性食物繊維
・プロバイオティクス
で腸内菌バランス再生
③ 解毒する
・断食(ファスティング)+ファイトケミカル摂取
(特にブロッコリースプラウトのスルフォラファン)
・グルタチオン合成を促進するアミノ酸
(グリシン・グルタミン酸・システイン)を十分に摂取
・メタトロンによる「農薬波動検出・臓器別負荷測定」
も有効
■まとめ
―農薬問題は“食”より“環境”へ―
農薬はもう「農業問題」ではなく、「環境と遺伝子の問題」。
大気・水・土壌・人体を経由し、
マイクロプラスチックやPFASと同じルートで蓄積していく。
その結果、
・慢性炎症
・免疫暴走
・腸内破壊という現代病スパイラルを生んでいます。
だからこそ、
“食を選ぶ” = “未来の自分の細胞を選ぶ” 行為。
そしてその第一歩は、
水・腸・栄養の質を整えることから始まります。
参考文献
Costa LG. Toxicology Letters, 2006
Colborn T. Environ Health Perspect, 1993
Samsel & Seneff. Entropy, 2013
Motta EVS. PNAS, 2018
Zhang L. Mutation Research Reviews, 2019
Tanner CM. Environ Health Perspect, 2011
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