発酵水は、母なる海の恵みの日本在来の天然海藻(緑藻類・褐藻類・紅藻類)
およそ30種類を独自製法で長期自然発酵させて、手づくりで原液づくりをしている発酵飲料です。

火がヒトを変えた



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火とヒトの歴史を簡潔に中岩 勝さんがお話してくれている福島民報さん
の記事を転載し、ご紹介致します。

ヒトが火を自在に使えるようになってから、人類が飛躍的に進化したと
よく言われています。

加熱料理を始めたことにより、
・多種類の食物からの栄養の摂取
・脳の発達
・健康の維持・増進
・寿命の伸長
などなど、たくさんの恩恵を享受して今日に至ります。

また、中岩 勝さんは、その火を使った料理と同じような恩恵を
「良く噛むこと」ことでも得られると教えてくれています。
どういうことでしょうか?

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火がヒトを変えた
福島民報 2025/3/2(日) 9:45配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c7cf45304ccbcd59973e58e2872f1d10b3447b0


昨年11月に開催された気候変動に関する国際会議、COP29では
伐採した木材を燃料として燃やし料理することが議論された。

しっかり管理された森林からの薪は持続可能なエネルギーとして
注目されているが、十分に管理されていない自然の森林などを伐採して
利用している人は世界人口のおよそ3分の1にのぼる。

船舶や航空機が排出するCO2に匹敵する量を排出しており、
毎年北海道と同程度の面積の森林が消費されているとのこと。
料理で出る煙を吸うことによる健康被害も課題だ。

人類やその祖先である原人が火を発見し利用するようになったのは、
人類の進化における非常に重要な出来事である。
火の利用は人間と他の動物の違いを際立たせるものとなり、人類の生存、
生き残りに大きな影響を与えた。

最初に火を利用したのは、雷雨後の山火事や火山活動によって発生した
自然火で約180万年前から約40万年前と推定される。

一度手に入れた火は絶えず燃やし続けなければならなかったが、
その後火打石を使って火花を飛ばす、または木を擦り合わせることで
火を起こす技術が発展した。

火の利用により闇夜を明るく安全で快適に過ごし、寒さの中で暖を
とれるようになったのである。

リチャード・ランガム著「火の賜物」では、火で加熱する料理が
人間を他の動物と区別し、現代の人類の特徴を形作り脳の発達を
助けたという主張が展開されている。

火を使った料理の発明は明かりや暖かさに匹敵する恩恵を人類に与えた。
火で加熱することで食べ物が柔らかく消化が容易になり特に肉や
根菜類などの硬い食材を食べやすくすることで効率的なエネルギー
摂取を助けた。

また食物に含まれる病原菌や寄生虫を駆除することでも効果があった。
共同生活での料理は分業の基盤となり、家族やコミュニティの形成を
促進したと考えられている。

さらに集団で火を囲んでの食事や交流が増え、それによる絆の深まりが
言語や文化の発達を促進したとの説がある。
現代の我々にとってもキャンプや暖炉での火を囲んでの楽しい
おしゃべりなど、経験的に理解できる説である。

火による料理が消化を助け、人類の進化に影響し脳の発達を促したと
すると、同じような効果を自分でも得ることができる。



食事でよく噛むことである。
噛むことで消化を助ける唾液が分泌され食べ物を細かく砕いて胃腸の
負担が軽減される。

脳に刺激を与え、記憶力や集中力を向上させストレス軽減や精神的
安定を得られるとの研究もある。

さらに顎の筋肉が鍛えられ、顔の形状を整え歯にも良いといった健康上、
美容上の効果も期待できる。
高齢者にとって、認知症予防にもつながると言われていることは見逃せない。

子供の時には親や先生に30回噛みなさいとか言われたものだが
ほとんど無視していた。

けれど年を重ねることで私は良く噛むことの大切さをまさに「噛みしめる」
ようになったのである。


(中岩 勝 産業技術総合研究所 名誉リサーチャー)

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