丸谷元人 耳元を銃で撃たれました

丸谷元人(まるたにはじめ)さんのことを初めて知りました。
平和ボケした私たちとはまるで違う壮絶な世界で生きていらっしゃいます。
そして日々命をかけて、命を削って仕事をしているので素晴らしい死生観を
持たれています。
ちょっと中村天風さんと重なり合いました。
その丸谷元人さんの素晴らしい死生観とは?
ダイレクト出版・ルネサンスさんのメルマガから一部抜粋して転載し、
ご紹介致します。
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丸谷元人 耳元を銃で撃たれました
<ルネサンス編集部>メルマガ
2025年2月23日 16:16:27 JST
「私の人生が波乱万丈かどうかは分かりませんけれども、よく友達には
『再現性のない人生だ』と言われます。
確かにそうだなと思うし、今、同じことをやろうと思っても無理でしょう。
そういう意味では、かなり変わっている人生だと思います。
そこで、今日は、九死に一生を得た体験をお話ししつつ、私なりに“死とは
何か”という話をお届けします」
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丸谷 元人(危機管理コンサルタント)
中東やテロ組織がいるような、世界的にも危険な地域に行ったり、そこで
よく活動をしてきました。
そのため「死を身近に感じたことや、九死に一生の体験は何ですか?」と
聞かれることがあります。
私自身、「よく今まで生きてきたな」と思うほど、危険な目に遭ってきました。
例えば、車を運転していたら、待ち伏せされて車ごとバカバカ撃たれた
というのがありました。
当然それは撃ち返すのですけれども、弾が通る音というのがショショショ
ショーンみたいな、ピシューンみたいな、よく西部劇で弾を撃つと何かに
跳ね返る音で「キューン」という音がありますよね?
あれは本当にするのです。
後ろの方の岩に当たった時にキューンと音がしているので、「あ、本当に
こういう音がするんだ」と思いました。
それから、もうボコボコに撃たれたこともありますし、車を運転していた時に、
現地人が立っていて、目が合いながら右ハンドルで普通に運転していたら、
いきなり何かを抜いて、耳元に発砲したのです。
暑いから、車の両方の窓を開けていたのですけれども、多分その間を抜けて
いったのです。
ですから、今でも耳が良くないのですが。
射撃もたくさんしてきたけれども、その時に鼓膜が破れそうになったという
のがありました。
そういうのがやはり怖かったです。
それが当たったら死んでいましたから、そういうのを何回か抜けて、思い出す
のは当然自分が撃ち返した時に、言ってみれば当たっているかどうかは
分からないわけです。
訓練をしていますから、その形はやりますけれども、撃ってみても当たったか
どうかなんて分からないです。
緊張で視界はすごく狭まりますし、映画監督のジョン・ウー監督というのが
アクション映画をやると、スローモーションで「ドキューン、ドキューン」と
やるではないですか。
本当にああいうふうに見えるのです。
緊張してしまって、恐怖で視野はかなり狭くなって、慣れるということは
なかったです。
当然、体は訓練通り動くのだけれども、最初のころは意識が付いていかない
のです。
そういうのがあって、もしあそこで一発当たっていたら、死んでいたかなと
いうのがあります。
あと、現地人のドライバーで、非常に運転の荒いやつがいて、空港に向かう
途中に、急カーブを時速 80 キロぐらいで曲がるものだから、車がギャーッと
なって、向こうにバスがあったのですけれども、バスがウワーッと来て、
本当にスレスレを通ったことがありました。
あれで当たっていたら、死んでいたということがありました。
あと、山を登っていて崖から落ちたこともありましたし、あとは、警察の
幹部だった友達が、地元の人に待ち伏せされて殺されて、生きたまま
トラックで 20 回ぐらい轢かれて、ぺちゃんこになってしまったというのが
ありました。
あとは飛行機が落ちかけたとか、飛行機が着陸した途端に、飛行機のドアが
吹っ飛んだとかもありますけれども、そういう怖いのがたくさんありました。

ですが、私は「死」というのは普遍的な出来事だと思っています。
死なんてそこら中にあります。
この 10 キロ圏内を見ても必ず誰か死んでいるわけです。
しかし、死は普遍的なものだけれど、その個人とか周囲の人にとっては
悲劇的なものだと思 っています。
ですから、それを統計として捉えてしまうときと、1人の死が最大の悲劇で
あるときというのがあるわけではないですか。
私はその両面があると思っていて、
「じゃあ、自分にとっての死ってどうなんだ?」というと、私は自分の死と
いうのは、こうあるべき死というのがあって、脳みそを全部使い切って、
肉体も全部使い切って、燃焼し切った抜け殻の状態が死だと思うので、
そういう死を迎えたいと思っています。
私の死なんて、はっきり言って統計上からしたら“ただの1個の死”です。
そんなの何の意味もないです。
しかし、国のためにやり尽くすとか、「次の世代のために戦い尽くした」
と思えて死ねるのだったら、それが、たとえ統計上 1 個の死であっても
満足できる死だと思うのです。
ですから、死は1つの人生の最後のイベントなのだけれども、そのイベントに
対して自分が満足できているかできていないか、後悔するのかしないのか、
その2つのチョイスしかないと思っていて、ですから、私は、それを
後悔しない死に持っていくためにこれからも頑張りたいです。
<著者紹介>
丸谷元人(まるたにはじめ)
世界の危険地帯を渡り歩き、危機管理・テロ対策現場の第一線で活躍する
プロフェッショナル。
オーストラリア国立大学卒業後、オーストラリア国立戦争記念館の通訳
翻訳者を皮切りに、長年、通訳翻訳業務に従事。
その後、パプアニューギニア、ナイジェリア、中東など、毎週のように
誘拐や人殺しがあるような治安が悪い地域での企業の事業展開支援・
危機管理業務を数多く請け負ってきた。
時には自ら防弾車に乗り、銃を片手に現地部族との交渉・要人の警護の
業務を行なった経歴を持つ。
自らのネットワークを活用して独自の情報を集め、安全対策・政治経済の
動向など幅広く分析を行う。
現在は、危機管理コンサルタントとしてグローバル外資系企業を中心に
活動しつつ、自身の運営する「月刊インテリジェンスレポート」にて
国際情勢の最新分析を発信している。
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