パンや菓子、総菜などに地域や未利用の「海藻」が人気

海藻フォカッチャ cotta.jp
パンや菓子、総菜などに地域や未利用の「海藻」が人気
日本の海藻は、生産量も消費量も共に激減していて、衰退の一途を辿っており、憂うべき状況にあります。
ちなみに、消費量は、この30年ほどの間でおよそ半分に減少し、同じく生産量は7割も減少しました。
そんな中で、幸か不幸か、新〇コ〇〇の騒動で、免疫力を向上するのに役立つ食品として注目され、消費が少し増えたかもしれませんが、依然として減少の傾向が続いています。
私は日ごろから、HPやブログなどで、もっと積極的に海藻を食べるようにおすすめしていますが、なぜ海藻を食べるべきなのか?どんな効能効果があるのか?などは過去記事をご参照いただけましたら幸いです。
そんな中で今日は、3ヶ月ほど前に日本橋三越本店などのイベントで、海藻の魅力を紹介するフェアが開かれて、聞きなれない5種類の海藻を使った海藻ラーメンやお菓子、総菜などが注目を集めたという読売新聞さんの記事をご紹介させていただきます。
記事では他にも、神奈川県鎌倉市のパン屋さんの3種類の海藻を混ぜたパンや三重県南伊勢の冬季限定の海藻チョコレート、そして北海道函館市では未利用の海藻を使った佃煮など全国各地の新開発商品をご紹介しています。
それでは、詳しいことは下記からご覧になり、参考にされてください。
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パンや菓子にも…「海藻」新たな味わいを楽しむ
yahooニュース 2024.10.
https://news.yahoo.co.jp
三越本店で開かれた海藻の魅力を紹介するフェア。
飲食スペースで客が次々とラーメンを注文していた。主役はたっぷりと盛られた5種の海藻だ。
歯ごたえのある若ヒジキ、プリッとした食感のミリン、熱を加えるととろっとする紅色のトサカノリ。
スジアオノリは熱々のスープの湯気で香りが立ち上り、アツバアオサは独特のほろ苦さで料理を引き締める。
資源量が減っていたり、一部地域で食されていたりする海藻などで、いずれも食感や味を生かしている。
耳慣れない海藻に驚く客も多く、東京都の会社員女性(45)は「初めての海藻もあり、食感が面白かった」と話す。
フェアで海藻を提供した新興企業の「シーベジタブル」(高知)は2016年に創業。
高知県で収穫量が激減したスジアオノリの陸上養殖での量産に成功し、その後、南九州の一部で親しまれ、資源量が激減したミリンを海面栽培で再生させた。
各地で30以上の海藻の栽培に取り組み、家庭で使いやすく乾燥させたトサカノリ、希少な国産ヒジキの若芽である若ヒジキなどもネットで販売する。
海藻は生産量も消費量も減っており、厳しい状況にある。
農林水産省の統計によると、1992年度の海藻類の国内消費は約21万トンだったが、食生活の変化などで2022年度には約11万トンと、およそ半分に減少した。
海藻類の生産も22年には約6万トンとなり、30年で7割も減少した。
海水温の上昇や、ウニの食害などによる磯焼けなどが原因だ。
海藻料理研究家で同社の商品開発なども行う岡田大介さんは、「海藻の需要が増え、海での栽培が増えれば魚が生息する藻場が広がる。海の豊かさにもつながる」と話す。

海藻フォカッチャ cotta.jp
パンや菓子などへの活用も広がる。
神奈川県鎌倉市のパン店「ブレッド イット ビー」は、トサカノリ、若ヒジキなどの3種を混ぜ込んで焼く硬めのパン「渚のリュスティック」(1個420円)を11月下旬まで販売する予定だ。
磯の風味と岩塩が食欲をそそり、「焼くと風味がさらに際立つ。お酒のつまみにもよい」と店主の森田良太さん。
陸上養殖の「南伊勢マリンバイオ」(三重)は、バレンタインデーに合わせ、スジアオノリなどを使った冬季限定のチョコレート「茶青」(1150円)の予約を11月中旬から受け付ける。
ホワイトチョコの甘みの中にスジアオノリのほのかな塩味、すがすがしい磯の香りが加わる。
未利用の海藻を活用するのは北海道函館市の「野村水産」。
北海道や東北などの太平洋側に生育する海藻「ダルス」は昆布の養殖ロープなどに自生する厄介者だったが、栄養価が高い食品として近年、欧米で食されていることに着目し、17年につくだ煮を発売した。
磯の香りが強く、あっさりとした味付けが特徴だ。
岡田さんは、「より多くの人に食べてもらうために、昆布やノリなどを使った昔ながらの食べ方にとどまるのではなく、各地の海藻と様々な食材や料理を組み合わせて新しい食文化を提案することが重要になる」と話す。
日本に1500種生息、食用は30種
国立科学博物館植物研究部(茨城県つくば市)で海藻を研究する北山太樹さんによると、海藻は世界に約1万3000種が知られ、日本に生育するのは約1500種。
そのうち、食用として全国的に流通するのは30種ほどで、これほどの海藻が流通し、各地の料理に取り入れられている国は珍しいという。
東北の「マツモ」や山陰の「ユナ」など、特定の地域で食用にされる海藻も30種ほどあるとみられるが、日持ちしないことなどから他の地域に出回りにくい。
「その地域だけでの呼び名があるなど海藻と地域の食文化は密接に関連している」と北山さん。
近年の養殖や保存の技術革新により、日本海側で食されていたアカモクが全国的に注目されるなど、地方の海藻食文化が広がった事例がある。
北山さんは、「いまだに新種が発見されるなど海藻の世界は奥深い。新たな海藻食が地方から広がり、注目されていく可能性もある。海藻を食べることは人の健康や海の環境保全にもつながるだろう」と話す。
フェアでトサカノリのシソスカッシュを試飲した。ゼリーのような食感と鮮やかな紅色はスイーツと相性がよいと感じた。海藻は空気中の二酸化炭素を固定・吸収する役割のほか、人口増による食料問題への対応策としても注目されている。海藻の様々な可能性を感じた。(山田)
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