トンプソン 真理子 Dirty Dozen とClean 15
トンプソン 真理子さんのブログから、「Dirty DozenとClean 15」をご紹介させていただきます。
これは米国の環境保護NPO団体EWG が毎年発表している「残留農薬の多い・少ない野菜やフルーツのリスト」ということです。
肝心の日本では残念ながらこのような研究データはないようですが、米国のデータはおおいに参考になると思います。
ちなみに、日本は中国を追い越して農薬の使用量が世界一とも言われて、人類がつくった最凶の除草剤「ラウンドアップ(グリホサート)」を始め、4,000種類もの農薬が認可され使用されています。
私たち自身と大切な人たちを守るために、トンプソン 真理子さんの貴重な情報を少しでも参考にしていただければ幸いです。
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トンプソン 真理子
10月2日 15:52
ー”Dirty Dozen” と”Clean 15”ー
Dirty DozenとClean 15って、聞いたことありますか?
これは毎年アメリカにあるEWG (The Environmental Working Group)という環境保護NPO団体が発表している、残留農薬の多い・少ない野菜やフルーツのリストのことです(今年は46品目を分析)。
EWGは毎年USDA(米国農務省)のデータを元に様々な農作物の残留農薬量を分析しその残留量によってリストをアップデートしているので、毎年大きくは変わらないものの、リスト品目が一部入れ替わる場合もあります。
アメリカと日本の農薬使用状況、また日常的に食べる野菜は多少違うと思いますが、日本の研究データは残念ながらないので、これらでもある程度参考になるはずです。
EWGの今年の分析では、アメリカで販売されている非オーガニックの農産物の約70%、そして非オーガニックの柑橘系フルーツにおいてはその90%に人体に害がある可能性のある残留農薬が認められました。
しかも、EWGが使用したUSDAによる残留農薬調査では、通常消費者が調理に使う場合と同じく農産物を洗浄し、ごしごしと洗ったり、皮をむいたりしてから検査をしているということです!から、この70%、ましてや柑橘系フルーツの90%というのはかなり”ヤバい数値”にみえます。
ということで、以下が気になる今年の「DIRTY DOZEN」と「CLEAN 15」リストです!
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2021 Dirty Dozen(最も残留農薬があった野菜・フルーツ ワースト12)
1.イチゴ
これは、毎年堂々の一位です
癌や生殖障害に関連し、ヨーロッパでは禁止されている化学物質を含む何十種類もの農薬が検出されたとのこと。
ちなみにUSDA(アメリカ農務省)の実施した試験によれば、イチゴは以下のような状態だったとのことです。
● 99%以上に1種類以上の残留農薬
● 約30%に10種類以上の残留農薬
● 最も多いものでは23種類の農薬
日本国内で一度の栽培で農薬を散布する回数は平均65回程度と言われています(゚Д゚;)
(おいおい、日々の水やりかよ 汗)
以前、私のFBFさんが、子どもさんといちご狩りで、もいだものをその場でたらふく食べて帰ったら、子どもさんがその夜皮膚がものすごく痒くなって熱も出た、と言っていました・・それも、こういうことなのでしょう?
2.ほうれん草
害虫に弱いほうれん草は、殺虫剤が沢山まかれます。
ほうれん草のサンプルは他の作物と比べて、1.8倍の残留農薬が見つかりました。
また、ほうれん草の76%には神経毒性の殺虫剤が含まれていたという恐ろしい結果が出ています。
この殺虫剤は『ペルメトリン』と呼ばれるもので、
● 神経系に作用し発作・痙攣を起こす
● 子どものADHDのリスクを2倍に増大させる
…などの悪影響のあるものです。
なお、塩素系の殺虫剤で、発がん性も指摘される禁止農薬・DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン、戦後シラミ対策に人の頭に噴射されたアレです)も一部から検出されたという恐ろしい結果も出ています。
3.ケール・コラード・からし菜
今回はケール、コラード、からし菜の個々のサンプルから、20種類もの異なる農薬が検出されました。
また最新のEWGによるテストでは、8つのサンプルのうち2つに『ダクタール』と呼ばれる農薬が含まれていたとのことです。
※ダクタール(Dacthal):内分泌攪乱化学物質の疑いがある農薬で、甲状腺機能に異常をきたします。
EPA(環境保護庁)は、発がん物質の可能性があるとしていて、2009年にはヨーロッパ連合がこれを禁止しました。
なお、葉物野菜の他の農薬では、神経毒になり得る「ネオニコチノイド(ミツバチがいなくなっている原因と言われている)」と「ピレスロイド」があります。
4.ネクタリン
ネクタリンはとてもデリケートな果物で害虫がわきやすく、収穫までに何度も殺虫剤がまかれ、天候による被害も受けやすいため大量の農薬が必要とされるようです。
今回の検査では90%以上のネクタリンのサンプルに、2種類以上の残留農薬が検出されたとのことです。
5.リンゴ
今回は平均して4.4種類の残留農薬があり、USDAの試験ではリンゴの36%以上から『ジフェニルアミン』が検出されたとのデータもあるようです。
『ジフェニルアミン』は、代表的な発がん物質である『ニトロソアミン』を形成する原材料のような農薬。
さらに日本の農薬使用基準は、アメリカに比べて2倍と言われています。
日本人は全国平均で、1人あたり年間11個以上のリンゴを食べていますので、たとえ低い濃度のニトロソアミンでも、健康に与える影響は少なくないはずです。
ということで、有機でないリンゴの丸かじりはやめましょう(;´Д`)
6.ブドウ
ブドウも栽培が難しい果物で、防除暦では発芽前や葉が少し出た時期にすら農薬を散布するように指導されており、絶えず農薬を浴び続ける果物です。
.
近年はシャインマスカットのように、皮ごと食べられるブドウが人気ですが、皮は特に農薬が残留しやすい部位ですが、有機栽培でないブドウの皮はあえて食べない方がいいかもしれません。
7.サクランボ
これも、殺菌剤・殺虫剤・除草剤とフルコースの農薬を使用する高級果物です。
特にさくらんぼの害虫「ミバエ」は、さくらんぼの実に卵を産みつけるので、その幼虫がさくらんぼを食い荒らすのを守るために大量の農薬が使われます。
また、例えばJAさがえ西村山(山形)では、「農薬で10回ぐらいは消毒をしてください」と指導しているらしいです。
さくらんぼ狩りシーズンには、木から直接もいで洗わずに食べることが多いものですが、これもイチゴ同様非常に危険な行為です。
8.桃
温かい時期に旬を迎える桃も、害虫がつきやすく、大量に農薬を使用しています。
桃は農薬を使用せずに栽培することが難しいと言われており、残留農薬量も必然的に上がります。
通常、収穫までに20~30回ほどの硫黄石灰合剤、殺虫剤を使用するとのことで、まさ農薬漬けの状態。
「高級な品種=それだけ、人の手間暇、農薬代などのお金がかかっている」と思っておいたほうがいいでしょう(T_T)
9.梨
サンプルの梨のうち48%には、5種類以上の残留農薬が検出され、合計で全49種類の農薬があったとのことです。
最も高い濃度で検出された農薬は殺菌剤で、これは梨の収穫間際と収穫後、さらに貯蔵中にすら腐るのを予防するために使用されるためです。
さらに、サンプルの4分の1以上でホルモンかく乱物質『カルベンダジム』まで発見されています。
10.ピーマン、唐辛子
しし唐やピーマンは一番多くの種類の農薬が見つかりましたーーその数、115種類!(2番目に農薬の多い【ケール、コラード、からし菜】に比べて21個も多かった)
ピーマンには今も気になる量のアセフェート(アブラムシの殺虫剤)とクロルピリホス(シロアリ駆除などに使用される)ーー発達途中の子どもの脳に有害で、またアメリカの作物の一部とヨーロッパでは完全にその使用が禁止されている有機リン酸エステルの殺虫剤ーーが含まれています。
しかし、トランプ政権時の2017年にEPAはクロルピリホス禁止の提案を退けたため、それは今も市場や食品に出回っています。
11.セロリ
セロリは栽培にかかる期間が長く、また害虫に弱いので、他の野菜よりも農薬が多く使用されます。
特に葉の部分に農薬が残留している場合が多いので注意。
12.トマト
USDAのデータによれば、トマトは全サンプルから計35種類もの残留農薬が検出されている危険な野菜です。
トマトもまた病害・虫害を受けやすい野菜で、東京都産業労働局の防除指導では7種類の農薬の使用が推奨されています。
一方、、Clean15は、というとー。
Clean Fifteen for 2021(最も残留農薬が少ない野菜・フルーツ ベスト15)
※ つまりオーガニックでなくても比較的安心な野菜・フルーツ
1.アボカド
2. スイートコーン
3.パイナップル
4.タマネギ
5.パパイヤ
6.さやえんどう(冷凍)
7.なすび
8.アスパラガス
9.ブロッコリー
10.キャベツ
11. キウィ
12.カリフラワー
13.キノコ類
14.甘露メロン(ハニーデュー)
15.網メロン(カンタロープ)
● アボカドやスイートコーンは最も汚染されておらず、サンプルの残留農薬は2%以下だった
● 7番目までの作物は、一つのサンプルに検出された農薬が3つ以下だった
● 「クリーン15」作物の70%に、残留農薬は見つからなかった
● クリーン15では、複数の残留農薬の検出は極めてまれで、たった8%のサンプルに2つ以上の農薬が検出された
このように、農薬汚染は作物によって異なるため、どの作物が最も汚染されているか、汚染されていないかを理解することは重要です。
ちなみに、ほうれん草やイチゴなど、最も汚染されている野菜は、それらを冷凍した場合でも高い値の農薬を含んだままになります。
また、忘れていけないのは、USDAは作物の生産に使われた農薬すべてを検査しているわけではない、ということです。
例えば、オーツ麦やひよこ豆などの穀類や豆類には、高い値のグリフォサートが見つかっています。
グリフォサートは、いわゆる「ラウンドアップ」という名前で以前モンサントから出ていた除草剤ですが、これは収穫前の”乾燥剤”として、近年使用がとみに増えているものです。(これをかけると、作物が枯れる前に一斉に穂をつけるので、収穫時期を一律に揃えられ、収穫量も増やせるという利点がある)
実際、USDAは2019年にオーツ麦とひよこ豆の何百というサンプルを集めていました。
グリフォサート、またはラウンドアップはアメリカで最も大量に使われている農薬で、それがこれらの作物に使われているということは周知の事実でしたが、USDAはあえて?グリフォサートの分析をしませんでした。
これも、穀物メジャーからの圧力があるのでしょうか?
あと、ここのリストには上がってきませんでしたが、日本人の好きな緑茶やコーヒーも、無農薬で育てることが大変難しい作物で、普通は農薬をどっさりかけているらしいです(汗)
体にいいと思って飲んでいても、農薬も体内に流し込んでいたら何をしているか分かりませんので、これらのものも出来ればオーガニックを買いたいですね。
【残留農薬を避けるためにできること】
それでは、少しでも農薬の取り込みを減らすために、我々ができることは何でしょうか?
ひとつは、単純ですがやはり、オーガニック栽培や減農薬農法の野菜・果物を買うことです。
しかし、オーガニック野菜がいつもあるとは限らないですし、オーガニックはそうでないものよりも値が張りますから、毎回は買えないわ?という声も聞こえそうです。
そこで、もうひとつは、調理前に皮をむいたりして残留農薬がついた外側の部分を極力摂らないことです。
野菜や果物の皮には、最も栄養があると言われていますが、現代ではこのような農薬問題があるため、なんとも悩ましいところです・・ また、野菜には自然の防御作用として、ジャガイモのように、皮や芽に毒(ソラニン)を集めているものもありますので、一概に皮を食べるのが良い、とも言えませんね。
ただし、皮をむいても100%防げているとは言えません。
なんせ、USDAのデータは、皮をむいたりこすったり水洗いした後の結果でしたからね。。
そこで、ちょっとした工夫をお伝えします。
A.重曹水 で洗う
重曹(炭酸水素ナトリウム)は、塩の30倍の毒素吸着効果があるそうです!
方法:
1.野菜や果物が入るくらいのボールに重曹を小さじ2ほど入れ、重曹水を作る。
2.野菜や果物を30秒ほどつけてから、流水で丁寧に洗う。
3.オーガニック野菜、果物でない場合、皮はむく。
B.塩水や酢水 で洗う
方法:
1.約1%濃度の塩水、または酢1:水2の酢水に漬ける。
2.可能であれば(野菜や果物の種類による)塩もみや板ずりをする。
3.その後、流水にさらす(30秒程)。
4.オーガニック野菜、果物でない場合、皮はむく。
また、ご存知かもしれませんが、下記のようなアイテムもオススメです。
野菜や食品の有害物質を除去する!天然洗剤としてのホタテ貝100%パウダー:
https://www.amazon.co.jp/s…
いかがでしたか?
日本は世界有数の農薬大国です。
その理由の一つに、人々が、きれいな状態の野菜や果物を買いたがる、虫を嫌う、といったことがあります。
湿気の多い国なので、害虫が多い、ということもありますが・・。
そこで、人々が、それほど選り好みしなくなると、また農薬の使用を露骨に嫌がるようになると、生産側も変わってくるのではないでしょうかね。
現在、オーガニック野菜・果物は慣行栽培のものよりは値が高いですが、これも皆がそちらを頑張ってでも選ぶようにすると、生産量も上がって価格も下がってくるはずです。
あと、欧米のファーマーズマーケットのような、消費者が生産者の顔を見て直接買えるような販売形態がもっと盛んになってくるといいですね。
参考資料:https://www.msn.com/…/dirty-dozen-2021…/ar-BB1eFin7….
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