発酵水は、母なる海の恵みの日本在来の天然海藻(緑藻類・褐藻類・紅藻類)
およそ30種類を独自製法で長期自然発酵させて、手づくりで原液づくりをしている発酵飲料です。

アルフォンス・デーケン 人間には4つの死(=生)がある



駿河湾に昇る朝日 焼津市和田浜にて


駿河湾に輝く満月 焼津市和田浜にて


アルフォンス・デーケン 人間には4つの死(=生)がある

今日の6月5日は妹の命日です。
末期がんで57歳で亡くなり、早いもので16年が経ちました。
本当に大変な人生を歩んだ妹の冥福を、毎日欠かさずお祈りしています。

その妹の命日の日に、これまでたくさんのことを教えていただいた尊敬する斎藤英治さんのコラム「人間らしい生き方、死に方」をご紹介させていただくのは、やはり強いご縁を感じます。

本コラムは、斎藤英治さんがアルフォンス・デーケンさんの講演を聴かれて、学んだこと、感想を述べられたものです。

私にとっても、<死に方=生き方>の示唆に富んだ素晴らしいお話です。
ぜひ皆さんにも参考にしていただければ幸いです。

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●人間らしい生き方、死に方

デーケンさんの素晴らしい講演の余韻が残っている時に、せっかくですから、デーケンさんの講演から私が学んだことについて、お話を続けましょう。

なお、アルフォンス・デーケンさんは、ドイツ生まれの上智大学名誉教授で、「死生学」(生と死を学ぶ学問)や、「ユーモアの研究と実践」は、恐らく、日本一有名な人です。
今日は、デーケンさんの専門分野の「死の準備教育: Death Education 」について、話したいと思います。

ドイツ出身のデーケンさんのお話の中で、興味を引いたのは、日本語で「死」は、英語の「 Death 」であり、ひとつの単語ですが、ドイツ語では、死には、2種類あると言うことでした。
つまり、ドイツ語のverenden(フェアエンデン)は、動物の死を表すこの言葉は、肉体的にだんだん衰えて、やがて死を迎えると言うことです。

ドイツ語のsterbenは(シュテルベン)、人間の死を表すこの言葉は、肉体的に衰えていっても、精神的には、上昇のプロセスを辿りながら、死を迎えることが出来るという意味で、これは、人間のみが出来る死に方なのでしょう。それでは、人間のみが出来る死に方、逆に言えば、生き方には、どんなものがあるでしょう。
生と死は、表裏一体なので、死に方というのは、逆に言えば、生き方ということになります。

デーケンさんは、人間の死には、次の四つがあると言われました。

1)肉体的な死(biological death)

これは普通考えられている死で、肉体的にだんだん衰えて、やがて死を迎えると言うことです。
もちろん、これだけでも、大きな深いテーマですので、これは別の機会があれば、別途、述べることと致します。

2)心理的な死(psychological death)

これは老人ホームなどで、肉体的には元気でも、心理的、精神的には、生きる喜びを失っている状態で、心理的には、死を迎えている状態のことです。
何も、老人ホームでなくとも、生きる喜びを失っておれば、同じような状態と言えるでしょう。
逆に言えば、このような状態を向かいつつあると気づけば、生きる喜びを再び獲得する方向に持って行けば、心理的な死から、脱出し、心理的な生に復活出来るのではないでしょうか。

3)社会的な死(social death)

これは社会的な接点が失われ、自分と外部との交流がなくなり、仕事も無くなり、やがては家族との交流もなくなり、一人っきりの孤独の寂しい状態になることである。
これは、逆に言えば、このことに気づいたら、もう一度、積極的に、社会的な接点や繋がりを求めていけば、社会的な死は免れ、社会的な生に復活出来るのではないでしょうか。

4)文化的な死(cultural death)

これは生きている環境の中で、文化的な潤いが一切無くなるという状態で、老人ホームなどでは、これを防ぐため
音楽療法(music therapy)
芸術療法(art therapy)
読書療法(bibliotherapy)
などを積極的に取り入れるところも出てきているようです。
逆に言えば、老人ホームに入っていなくとも、文化的な死を迎えつつあると気づいたならば、自分の好きな音楽、歌や踊り、読書、著述などの趣味を活かし、もう一度、堀起こすならば、文化的な死から免れ、文化的な生を迎えられるのではないでしょうか。

以上、四つの死と生について、学びましたが、この死から脱出して、人間らしい生き方をするには、要約すれば、生命と生活の質(Quality of Life)を高めるよう努力してみるということになるでしょう。

尤も、肉体は、年齢と共に、どうしても衰えつつあるわけですから、若い人のように激しいことは避け、年相応に、静かな、落ち着いた、熟達した、成熟した、年相応の生き方がきっとあるはずです。
72歳の私も、及ばずながら、それを模索している毎日です。



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