『一隅を照らす人生』
比叡山開祖 最澄上人聖句 焼津「花沢の里」にて
「一隅を照らす人生」
2020年07月1日 11時39分投稿分の再投稿
私の人生の指標のひとつである「一隅を照らす人生」とはなにか?について、お伝えしたいと思います。
私のHPのプロフィールを見ていただけると分かりますが、友人や知人たちもみんな驚きますが、実に多くの様々な仕事を経験してきました。
発酵水の仕事を始めたときが、1995年45歳のときですので、それまでは自ら好んで職を変えたわけではありませんが、気が付けばいろんなキャリアを積む人生を歩んでいました。
でも、30代後半から事業を志して、最初は自信があったわけでもなんでもないですが、「自分は人とは違う、人と同じことはやりたくない、人がやらないことをやりたい」という想いがドンドン強くなり、さらに、「世の中は広い、きっとまだ誰にも知られていないノウハウや商品があるはずだ。
必ずそれと出逢える、そしてそれを後半の人生をかけたライフワークにする」という妙な自信や信念めいたものがあって、実際に発酵水に出逢うことができたのです。
ですが、やってもやっても、なかなかうまくいかず、試行錯誤の繰り返しでした。
今思いますと、世の中に全くないものを世の中に出していくための、様々なものが欠けていた。
平ったくいうと、力不足だったと思います。
そんなとき、船井オープンワールドに出展して、ちょうどその会場で講演をしていた作家の神渡良平さんのお話を聴くことができました。
その講演のテーマがこれからお伝えする「一隅を照らす人生」だったのです。
それ以来、私の生き方の指標の一つとなり、うまくいかなかったときや落ち込んだときなどに励まされて、頑張ってこれました。
皆さん、人生は人それぞれ、本当にいろんなことがありますよね。
無理をせず等身大で、自分の置かれた環境で、小さな明かりを灯していきませんか?
このブログが皆さんの少しでも参考になれましたら、嬉しく思います。
では、『一隅を照らす人生』神渡良平著 PHP研究所から引用してお伝えします。
ーー引用開始
安岡正篤
「自分の存在を小さいものと卑下してはいけない。
どんな小さなことにも思いを尽くす。
人が振り向こうが振り向くまいが、それは問題ではない。
ただ一途に自分の真心を尽くす。
そうすると、そんな一隅を照らす行為に励まされた人が、
私も一隅を照らすような行為をしようと決意されて、
いつしか輪は広がっていくものです」
「『論語』にもあるように、『徳は孤ならず、必ず隣あり』です。
一燈を掲げて一隅を照らす行為は必ず共感を呼び、それが二燈となり、
三燈となり、ついには千燈、万燈となって、ついには国も明るく照らすことになるのです。
とはいえ、すべては自分の一歩からしか始まりません。
自分の一隅をまず照らそうというところからしか始まりません。
だから自分の存在を卑下してはいけないのです。
『一燈照隅、万燈照国』という言葉に、私はそんな思いを込めました。
まず、自分から一燈照隅行を行っていこうではありませんか」
中村天風
「人の生命は、宇宙の創造を司る宇宙霊と一体なんです。
そして、人の心とは、宇宙霊の力を自分の生命の中へ、
思うがままに受け入れる働きを持つんだ。
こうした偉大な作用が人間に与えられているのは、
人間は進化の原則に順応する大使命を与えられているからなんだ。
何という恵みなんだろう。
諸君、この幸いと恵みを心から喜ぼうではないか。」
「私たちは人の世のために何事か創造しようという心に燃えている。
そうだね。このように心を燃やしていれば、神は私に何をなすべきか、
与えてくださるに決まっています。
私たちはいま、自分の生命の中に、新しい力と新しい元気とを感じている。
心も肉体も新生し、限りない喜びと輝く希望に小躍りしている。
それは私たちが、神の叡智を自分の生命に受け入れる秘訣を会得したからです。
だから私たちの創造力はいま最も旺盛で、かつ完全なのです。
私たちの人生は昨日までの人生ではなく、溌剌(はつらつ)とした精気にあふれ、
敢然とした勇気でみなぎっています。
何事も怖れまい。何ものにもひるまない。
人生の困難の一切を克服し、また一念奮起して、神の心と一体化し、
あまねく人類幸福のために、勇ましく奮闘しようではないか」
■一隅を照らす生き方は日本の原点
安岡先生、中村先生が強調された「一隅を照らす」生き方は、実は日本の精神文化の源流にある生き方である。
大和の国日本の精神文化の歴史を振り返るとき、天台宗の開祖最澄を無視することはできない。
この人が比叡山の延暦寺で、若い修行僧たちを育てるとき、いつも語ったのがこの言葉だった。
「国の宝とは金銀財宝のことをいうのではない。
職業はなんであろと、自分の持ち場を最高に思い、そこに真心を尽くす。
そういう人が何人いるかが、国が豊かであるかどうかのバロメーターなのだ。
一隅を照らす人こそが国の宝なのだ。
みんなそういう人間になろうではないか」
ーー引用終わり
続いては、月刊誌『致知』の記事、「一隅を照らす」からご紹介いたします。
一隅を照らす 論語普及会学監 伊與田覺 月刊『致知』2012年2月号
ーー引用開始
■径寸十枚これ国宝に非ず
中国の春秋時代、斉(せい)の威王(いおう)と魏(ぎ)の恵王(けいおう)が偶然狩場で出会いました。
恵王が威王に次のように語りかけました。
「私の国は小国ですが、他国にはない立派な宝物があります。直径一寸ほどの強い光を放つ珠で、車の前後およそ十二乗分までも照らすものが十枚あります。
貴国はいかがですか。大国ですので、さぞかし立派な宝をたくさんお持ちでしょう」
威王は答えました。
「私の国にはそういうものはありません。しかし優れた家来が多くいます。
ある者に南城の地を守らせたところ、南隣りの楚(そ)は恐れて攻め入ろうとしません。
またある者に高唐の地を守らせたところ、西隣りの趙人は東境の黄河で魚を獲ることをしなくなりました。
こうした優れた家来たちが自分の持ち場で一隅(いちぐう)を照らし、国を支えてくれています。
これが私の宝です」
恵王はこれを聞いて大いに恥じ入ったといいます。
後にこの故事を僧侶に対する教育方針や規定などに活用したのが伝教大師(でんぎょうだいし)最澄(さいちょう)です。
時の嵯峨(さが)天皇に上奏した『山家学生式』(さんげがくしょうし)には次のように記されています。
「古人言(いわ)く、径寸(けいすん)十枚、これ国宝に非(あら)ず。一隅を照らす、これ則(すなわ)ち国宝なり、と」
直径一寸もあるような珠十枚が国宝なのではなく、世の一隅に光を与え照らす者が国宝である。
こうした精神で育てられ、品格を備えた僧侶たちが地方に下り、それぞれに周囲を照らしていくことによって天台宗は全国に広まっていったのです。
■一隅を照らすもので私はありたい
住友電工中興の栄主(えいしゅ)と称えられた田中良雄という方がいます。
生前、私も大変お世話になった方で、東大に在学中、人を救うべく線路に飛び込んで片足首を失われましたが、卒業後に住友本社総本店に入社され、住友電工や住友本社の経営に力を発揮されました。
田中さんが綴(つづ)られた「私の願い」という詩があります。
「一隅を照らすもので私はありたい
私の受け持つ一隅がどんなに小さいみじめな
はかないものであっても悪びれずひるまず
いつもほのかに照らして行きたい」
終戦後の困難な時代、田中さんはこうした願いを胸に住友本家を守りぬかれたのでした。
この精神はまた住友電工の精神ともなり、全社員がこれを徹底するようになりました。
田中さんがお亡くなりになった後、ご本人直筆の表装(ひょうそう)されたこの詩が、ご自宅の箪笥(たんす)の中から出てきました。
普段あまり明かされることのなかった胸中を垣間見たご家族は、改めて深く感じ入ったそうです。
私は奥様のご厚意でこの書幅(しょふく)を形見として譲り受けました。
「一隅を照らす」というと、ちっぽけなことと思われる方もあるかもしれません。
しかし、自ら光り、周囲を照らすことには甚(はなは)だ深い意味があります。
ーー引用終わり
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