発酵水は、母なる海の恵みの日本在来の天然海藻(緑藻類・褐藻類・紅藻類)
およそ30種類を独自製法で長期自然発酵させて、手づくりで原液づくりをしている発酵飲料です。

驚愕!空気中の微生物が地球の50%の光合成を行い栄養分を循環



私たちが住むこの世界は実は「人間界」ではなく、本当は「微生物界」だということを過去記事で何度かお話ししたことがあります。

今日はその一端が最新の研究成果から解き明かされましたので、少しだけご紹介させていただきます。

ちなみに皆さん、地球全体の光合成は主に陸上の植物たちによって行われているというイメージを持たれていると思いますが、実は地球の表面積の70%を占めている海の植物プランクトンや海藻(海草含む)が大きく貢献していることはあまり知られていないと思います。

それに加えて今日の情報では、海の微生物群の一つであり光合成を行うシアノバクテリアが空中に巻き上げられて大気中に存在し、空中で光合成を行っていることも判明しました。

すごいですね。
やはり海は地球最大の浄化槽(浄化装)であり、そして陸地と大気をつなぎ、生態系の地球循環の大切な役目をになっていることがよくわかります。

それでは、NHKスペシャル取材班+緑慎也さんのシリーズ「超・進化論」から、現代ビジネスさんが紹介してくれた記事を、下記のアドレスからご覧になり、参考にされてください。

空気中の微生物を調査したら、地球の50%もの光合成をしたり五大栄養素のミネラルを供給したりしていたと驚きの結果が続々!
超・進化論(24)
2023.04.11 NHKスペシャル取材班+緑慎也
現代ビジネス
https://gendai.media/articles/-/107466

人間は本当に生物界の頂点か?
生命誕生から40億年のあいだに出来上がった生き物の隠れたネットワークやスーパーパワーが、最先端科学で次々と解明されている!
NHKスペシャル シリーズ「超・進化論」では、5年以上の歳月をかけて植物・昆虫・微生物を取材。
そこには常識を180度くつがえすような進化の原動力があった。
書籍化された『超・進化論 生命40億年 地球のルールに迫る』では、40億年前に誕生し、今も進化を続ける「微生物」の秘密を明らかにしていく。
人の体で暮らす微生物は約100兆で、人の細胞のおよそ37兆より圧倒的に多い。
太古の祖先による海から陸上への進出も、腸内に微生物がいたことで果たせた可能性がある?。
さらに今も、次々と新しい能力がわかってきている。
日本の上空で空気中の微生物を調査すると、光合成によって酸素を供給しているというのだ!

■人気観光スポットの絶景を作ったのは微生物!?
微生物が影響を与えているのは生き物たちだけではない。
地球そのものとも深くつながり合っていることがわかってきている。

イギリス、ドーバー海峡の「白い崖」。
天気がよければフランスが望めるほどヨーロッパ大陸に近く、観光スポットとしても人気の断崖を作り出したのは、微生物だ。
崖の白は、白亜紀の円石藻など、1億年前の微生物の化石の色なのだ。

アメリカ、カリフォルニアの光る海の色も、微生物が作り出したもの。
ぶつかる波に刺激されて、渦鞭毛藻類などの微生物が発光物質を放っているのだ。

同じくアメリカ、イエローストーン国立公園の間欠泉にも微生物がかかわっている。
直径100メートル以上、深さ約50メートルでアメリカ最大、世界でも第3位の大きさだが、目を引く特徴は7色の鮮やかな光を放っていること。
太陽光がプリズムで虹色に分解されたように見えることから「グランド・プリズマティック・スプリング」と呼ばれ、親しまれている熱水泉だ。
実はこれらの色は、それぞれ違う温度で生きる各種の好熱菌が作り出す色素によるものだ。

アメリカ、イエローストーン国立公園の間欠泉。7色の鮮やかな光を放っている。
これらはそれぞれ違う温度で生きる各種の好熱菌が作り出す色素によるものだ。(c)NHK

微生物と地球のつながりは風景だけではない。
最新研究は、微生物は地球環境にとって欠かせない働きをしていることを明らかにしつつある。

■地球全体のうち微生物が担う光合成の割合は約50%
近畿大学教授の牧輝弥さんが取り組んでいるのは、空気中に漂う微生物たちの研究だ。
ビルの屋上、森林、砂漠、洞くつの他、ヘリコプターで高度3000メートル以上の上空を飛び、調査を行う。
気温が低く、栄養分もない過酷な環境に、微生物がいるかどうかを確かめるためだ。

近畿大学教授の牧輝弥さん(右)は、上空の空気中に漂う微生物をヘリコプター調査で吸い取る。
毎分500リットルの空気を特殊な装置で集めた。
こうした調査で数百種類の微生物が確認され、地球環境に不可欠な微生物も見つかった。(c)NHK
取材班は2022年春、牧さんのヘリコプター調査に同行した。

ヘリコプターに載せた特殊な装置でまず毎分500リットルの空気を吸い取り、大気中の浮遊物を濾し取る。
こうした調査を重ね地上でこれを詳細に解析すると、さまざまな微生物が大気に含まれていることがわかってきた。その数なんと数百種類。

その中に、地球環境に不可欠な役割を果たしている微生物が見つかった。

光合成をするシアノバクテリアもそのひとつだ。
多くは海の中で植物と同じように二酸化炭素を吸い、酸素を出しているが、風などで舞い上がり、大気中にも存在するようだ。

実は、地球全体のうち微生物が担う光合成の割合はなんと約50%。
陸の植物全体に匹敵するほど微生物が貢献しているという。

空気中の窒素を植物の栄養分に変える微生物も上空で見つかった。
その微生物は特殊な化学反応を起こし、窒素から自然界にあるアンモニアや硝酸のほとんどを作り出す。
もしそれを肥料にトマトを育てれば、実に1京個分が育つほどの量だ。

このように地球の生態系に欠かせない二酸化炭素、酸素、窒素の多くは微生物によってコントロールされているのだ。

それだけではない。牧さんは「バチルス」という微生物に注目している。
バチルスはクロストリジウムなどと同じく、鎧のような硬い膜、芽胞殻を作る。
その強さのおかげで地球の幅広い地域に分布し、砂漠でも多く見られる。
バチルスの特技は、砂粒の成分を溶かし、赤血球に多く含まれる鉄イオンなどのミネラルを取り出すことだ。
ちなみにミネラルはタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンと並ぶ、五大栄養素のひとつとして知られる。

■私たちも地球も、微生物によって支えられている
それではなぜこの微生物が日本上空にたどり着いたのか。

目にも見えない小さなバチルスは、中国奥地の砂漠から舞い上がったものと考えられる。
砂粒をミネラルに変えながら、凍えるような上空3000メートルの風に乗って旅に出たのだろう。
バチルスとともに砂漠を出発した微生物のほとんどは、低温で、水分もなく、紫外線にさらされ、栄養分もとぼしい過酷な上空の長旅に耐えられず、死んでいく。
生き残るのはほぼバチルスだけだ。

砂漠から太平洋へと向かう砂粒の中に、バチルスによって溶かされた大量のミネラルが含まれていると考えられる。

「黄砂の砂粒子の上にも多種多様な微生物がのっているということがわかってきました。それがずっと太平洋の沖合まで飛んでいって落ちる」(牧さん)

5000キロメートルの旅を経て、海へとたどり着いたミネラルは、そこで暮らす微生物の貴重な栄養分になり、海の生態系を支えている可能性があるというのだ。

「目に見えないのに、それが集まるとめちゃめちゃ大きいことをしているというパラドックス。そこが微生物の面白いところです。微生物は偉大なんですよ」

微生物のひとつひとつは見えない。しかし私たちはその微生物によって生かされている。
そしてこの地球もまた、微生物によって支えられている。
実は微生物こそ、この星の主役なのかもしれない。

空気中に漂う微生物は数百種類いて、環境に欠かせないものも多い。
地球全体の50%もの光合成をしたり、栄養分の循環にかかわっていたりする微生物。
地球が微生物に覆われているイメージCG。(c)NHK
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