地球上の生命の始まりは「丸い泡のようなもの」だった…その驚くべき結論

Photo: Adobe Stock

今日は興味津々の話題です。
今もいくつか説がありますが、「地球最初の生命、原初生命は太古の海底の熱水鉱床で生まれた」というのが有力視されて、知られています。
ご存じの方もいらっしゃると思います。
今日ご紹介する情報はそれにつながるものですが、地球上の生命の始まりは「丸い泡のようなもの」だったというのです。
どういうことなのでしょうか。
それでは、ヘンリー・ジー著 竹内薫訳の『超圧縮 地球生物全史』の中から、DIAMOND onlineさんが抜粋して紹介してくれた記事『地球上の生命の始まりは「丸い泡のようなもの」だった…その驚くべき結論』を、下記のアドレスからご覧になり、参考にされてください。
ぜひ、購入して読んでみたくなりました。
地球上の生命の始まりは「丸い泡のようなもの」だった…その驚くべき結論
『超圧縮 地球生物全史』ヘンリー・ジー著 竹内薫訳
DIAMOND online 2022.10.23 3:55
https://diamond.jp/articles/-/311674
地球誕生から何十億年もの間、この星はあまりにも過酷だった。
激しく波立つ海、火山の噴火、大気の絶えまない変化。
生命はあらゆる困難に直面しながら絶滅と進化を繰り返した。
ホモ・サピエンスの拡散に至るまで生命はしぶとく生き続けてきた。
「地球の誕生」から「サピエンスの絶滅、生命の絶滅」まで全歴史を一冊に凝縮した『超圧縮 地球生物全史』は、その奇跡の物語を描き出す。
生命38億年の歴史を超圧縮したサイエンス書として、ジャレド・ダイアモンド(『銃・病原菌・鉄』著者)から「著者は万華鏡のように変化する生命のあり方をエキサイティングに描きだす。
全人類が楽しめる本だ!」など、世界の第一人者から推薦されている。
本書の発刊を記念して、内容の一部を特別に公開する。
■生命の誕生
騒乱と災害のさなかに生命が誕生した。
生命を養い、育み、発展させ、成長させたのは、まさに騒乱と災害なのだった。
海のもっとも奥深く、地殻プレートの境目が地殻へめりこんだ場所。
そして、海底の割れ目から、ミネラルを豊富に含んだ高温の水が、超高圧で迸る場所。
そんなところで生命は進化したという説が有力だ。
■膜の内部と外側
最古の生き物は、岩のあいだの微細な隙間にかぶさる汚い薄膜にすぎなかった。
わきあがる海流がとぐろを巻き、乱れて大渦になり、エネルギーを失う。
すると、流れとともに運ばれてきた、ミネラルを豊富に含んだ残滓が、岩石の隙間や気孔に取り残され、薄膜が形づくられていった。
このような膜は不完全で、「ふるい」みたいに、通過させる物質とさせない物質があった。
穴がたくさんあいた多孔質であるにもかかわらず、膜の内部の環境は、外側の荒れ狂う大渦巻とは異なり、もっと穏やかで秩序のあるものになった。
屋根と壁のあるログハウスは、たとえドアがバタンバタン閉まり、窓がガタガタ音をたてたとしても、外の極寒の吹きさらしに比べれば安全なのだ。
膜に漏れやすい穴があることも功を奏した。
エネルギーや栄養素が穴から入ってくる一方、老廃物は穴から外に出してしまえばよかったから。
■丸い泡のような…
外の世界の化学物質の喧騒から守られた小さな水たまりは、秩序のある避難所だった。
薄膜は、ゆっくりとエネルギーの生成に磨きをかけ、そのエネルギーを使って、丸い泡のような形になった。
最初は偶然だったが、次第に泡が増えはじめた。
泡の内部に化学的な鋳型がつくられ、新しい世代の泡がその姿をコピーして、ひきついでいくようになった。
新しい世代の泡は、多かれ少なかれ、親の忠実なコピーとなった。
効率の良い泡が、秩序のない泡を駆逐して繁栄するようになった。
■「生命の本質」とは
この単純な泡たちは、生命の入り口に立ち、その場しのぎとはいえ、多大な努力をはらって、宇宙の無秩序さ、すなわちエントロピーの増大を食い止める方法を見つけた。
これこそが生命の本質。
石?の泡のような細胞が、ちっちゃな握りこぶしをふりかざし、生命のない世界に立ち向かったのだ。
(本原稿は、ヘンリー・ジー著『超圧縮 地球生物全史』〈竹内薫訳〉からの抜粋です)
『超圧縮 地球生物全史』には、「地球の誕生」から「サピエンスの絶滅、生命の絶滅」までの全歴史が紹介されています。ぜひチェックしてみてください。
ヘンリー・ジー
「ネイチャー」シニアエディター
元カリフォルニア大学指導教授。一九六二年ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学にて博士号取得。専門は古生物学および進化生物学。1987年より科学雑誌「ネイチャー」の編集に参加し、現在は生物学シニアエディター。ただし、仕事のスタイルは監督というより参加者の立場に近く、羽毛恐竜や最初期の魚類など多数の古生物学的発見に貢献している。テレビやラジオなどに専門家として登場、BBC World Science Serviceという番組も制作。
訳者:竹内 薫(たけうち・かおる)
1960年東京生まれ。理学博士、サイエンス作家。東京大学教養学部、理学部卒業、マギル大学大学院博士課程修了。小説、エッセイ、翻訳など幅広い分野で活躍している。主な訳書に『宇宙の始まりと終わりはなぜ同じなのか』(ロジャー・ペンローズ著、新潮社)、『WHOLE BRAIN 心が軽くなる「脳」の動かし方』(ジル・ボルト・テイラー著、NHK出版)、『WHAT IS LIFE? 生命とは何か』(ポール・ナース著、ダイヤモンド社)などがある。
■地球生命史がわかると、世界の見え方が変わる――訳者より
世界的に権威のある科学雑誌ネイチャーの生物学編集者ヘンリー・ジー(もともと科学者で専門は古生物学と進化生物学)による、その名のとおり『超圧縮 地球生物全史』である。
最初、原書を手にしたとき、「ずいぶんと無謀な試みだなぁ」と驚いた覚えがある。
なにしろ、約38億年にわたる地球生命の誕生から絶滅(?)までをわずか200ページ(原書)で書くことなど、誰が考えても不可能な所業に思われたからだ。
悠久の時をめぐる歴史書ということで、ずいぶんと読み終えるのに時間がかかるにちがいないとも思った。
だが、世界的ノンフィクション作家であり、進化生物学者のジャレド・ダイアモンド(『銃・病原菌・鉄』倉骨彰訳、草思社文庫)が推薦していることもあり、つらつらとページをめくりはじめたのである。
地球上の生命の始まりは「丸い泡のようなもの」だった…その驚くべき結論
実際に読みはじめると、不思議なことに、目の前で生命が誕生し、進化し、絶滅するダイナミックな映像が流れていくような錯覚に陥り、どんどん先が読みたくなり、ペルム紀の大量絶滅のあたりからはぐんぐんと読書のスピードが加速し、気がついたらわずか数時間で読み終えていた。
地球上の生命の始まりは「丸い泡のようなもの」だった…その驚くべき結論
まるでタイムマシンで46億年を一気に駆け抜けたような新鮮な驚きと感動が残った。
文学に感銘を受けると人生が変わるものだが、本書も同じだ。
地球生命の誕生と絶滅の物語を知ると、石油や地球温暖化や絶滅危惧種や顎や耳や更年期などについて深く考えるようになり、世界の見え方が違ってくる。それは人生が変わるということだ。

ジャレド・ダイアモンド(『銃・病原菌・鉄』著者)
「本書は、地球が誕生して何十億年もの間、私たちの星とそこに住む生物に起こった大きな変化について書かれた、現在入手できる最高の本である。著者は万華鏡のように変化する生命のあり方をエキサイティングに描きだす。全人類が楽しめる本だ!」
ダニエル・E・リーバーマン(ハーバード大学生物科学教授、『人体600万年史』著者)
「楽しくて、簡潔にして壮大な傑作を見逃すことはできない。著者は、地球上の生命のありえない驚くべき歴史のすべてを、魅力的に、軽快に、科学的に正確に、見事に凝縮している。私はこの本を手放すことができなかったし、あなたも同様だろう。」
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