海の生き物を守る「藻場(もば)」って?
今日は「藻場(もば)」と呼ばれる海の森や海中林のお話です。
あまり馴染みがなく、聞きなれない言葉かも知れないと思います。
藻場とは、比較的に浅い海底に生い茂っている海藻の群落のことをいいます。
※他にも海草(かいそう・うみくさ)の群落のこともいいます。
普段の日常生活ではほとんど見かけることはありませんが、大地の森や林のはるか昔のご先祖様たちです。
私どもが50年以上に渡って醸造している「発酵水」をつくるのに欠かせない原料(海藻腐植化原料)にも、この藻場の様々な海藻群がたくさん入っています。
それでは、藻場のことをわかりやすく教えてくれているアカモク先生の記事をご紹介いたします。
下記のアドレスからご覧になり、ご参照ください。
また、もっともっと海藻のことを知りたいという方は、過去ブログでたくさんご紹介していますので、合わせてご覧いただけますと幸いです。
生き物を守る「藻場」って?
スーパー海藻まるわかり!教えて!アカモク先生 2019.03.22
https://sensei.akamoku.net/tips/761
海洋沿岸の浅い場所に生育する大形海藻の群落は、「藻場」と呼ばれています。
藻場は、波の静かな沿岸や内湾の砂泥地に生育するヒルムシロ科のアマモの群落の「アマモ場」と、外海沿岸の岩礁地帯に生育するホンダワラ類で形成される「ガラモ場」などに分けられます。
ちなみにアカモクはホンダワラ類に分類されます。
藻場は、大陸棚の生態系を支える役割も持っています。
たとえば魚類や甲殻類など海中生物に隠れ場所・産卵場所などを提供すること。
そして海藻に付着した微細な藻類(そうるい)が、窒素やリンなどの栄養を吸収して光合成を行うことで、水の浄化や海中に酸素を供給することです。
しかし近年、藻場は減少傾向にあります。
海の埋め立てなどによって海藻・海草の生育する場が失われたことや、富栄養化のため増殖した植物プランクトンや開発に伴う赤土の流入によって海水の透明度が低下し、光合成に必要な光量が得られないことなどがその原因といわれています。
また温暖化による海水温度の上昇や農薬・除草剤などの化学物質による水質汚染、主にウニ類による摂食生物の増加に伴う生態バランスの変化などもさまざまな問題が絡み合って、藻場減少という状況を招いているのです。
藻場が無くなっていくと、海の生態系バランスが崩れるだけではありません。
水産資源で生計を立てている人々をはじめ、その恩恵を受けている私たち人間にとっても大きな打撃となっています。
豊かな海を守り、共存していくため、何ができるのか一人ひとりが考えていかなければいけない問題です。
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