岩室紳也医師 マスクが感染リスクをアップさせている可能性
この3年ほど、マスク着用やワクチン接種をはじめとする新型コ〇〇感染症対策を徹底して行ってきましたが、その結果が現在の感染爆発に結びついているという指摘があります。
先日お伝えしましたFNNプライムオンラインめざまし8で放映されたニュース『マスク生活で免疫力が低下、「ウイルスに過剰反応」も』では、浜松医療センターの矢野邦夫医師をはじめ専門家たちが最近の新型コ〇〇感染増加や新たな他の感染症の台頭に注意するよう喚起されていました。
また、その後にお伝えしましたNEWSポストセブンの記事では、近藤誠医師が「ワ〇〇〇接種で免疫力低下、コ〇〇他に罹りやすく」という持論を述べられていました。
今日は日刊ゲンダイヘルスケアさんの記事から、岩室紳也医師が指摘する「マスクが感染リスクをアップさせている可能性はないのか」をご紹介させていただきます。
それでは、下記のアドレスからご覧になり、ご参照ください。
日刊ゲンダイヘルスケア
コロナ第7波に備える最新知識
マスクが感染リスクをアップさせている可能性はないのか
公開日:2022年07月26日 更新日:2022年07月26日
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/277899
新型コロナ感染症の感染拡大が止まらない。
連日、新規陽性者数は最高記録を更新、7月20日の7日間移動平均は10万1807人となった。
1週間前は5万9238人だったからいかに急ピッチに新規陽性者が増えているかがわかる。
もちろん、連日最高記録の更新である。
その原因は、オミクロンの変異株で強い感染力を持つBA.5への置き換わりが急ピッチで進んでいること、ワクチン接種率が低い上に接種者も抗体価が低下していること、学校が夏休みに入り人流が増えたこと、国の行動制限が解除されたことなどが挙げられている。
むろん、これらも問題だが、「マスクの着用も問題ではないか」と主張しているのが、公衆衛生に詳しい岩室紳也医師だ。どういうことか? 話を聞いた。
「感染力が従来に比べて強いとされるBA.5は、少ないウイルス量で感染するということ。つまり、これまでは問題ない行為であってもそれが感染ルートになると考えなければなりません。そのひとつとしてマスクがあると思います」
マスクは着用者自身がウイルスが含まれる飛沫を周囲にまき散らすことを防ぐのが主な目的である。
「空気中に漂う、ウイルスを含んだエアロゾルを吸い込むことを防ぐと考えている人が少なくないですが、それはN95のような顔に密着するマスクを装着した場合です。隙間のあるマスクをしている人は逆にエアロゾルを多く排出している可能性がある。それは、スーパーコンピューター『富岳』を使ったマスク着用者のエアロゾルの飛び具合を調べた実験でも明らかです」
マスクをすることで呼吸器系の鼻腔、口腔、肺内、気道の温度が上昇し、排出されるエアロゾル量が増え、より感染が拡大しやすくなっているのではないか。
■欧米ではマスク着用が減っている
日本では連日、新規陽性者数の記録更新が続いている。
しかし、欧米でも陽性者数が増えているとはいえ、最高記録を更新しているわけではない。
その違いにマスクがあるのではないか、と岩室医師は考えている。
「欧米ではマスクをしている人が減っているのに対して、日本はマスク着用がマナーとなっている。それが日本と欧米の新型コロナ陽性者数の違いになっているのではないでしょうか」
空気中を漂うエアロゾルもいつか落下する。
その場所をべたべた触れた手でマスクの表面を触ったりすれば、感染リスクは高まる。
「結局、現在の感染急拡大の大きな要因は、自分でやるべき感染予防行為を一つ一つ確認して実行していないから。飛沫を浴びたかもしれない料理を食べない、飛沫やエアロゾルが落下した場所はむやみやたらに触らないことです」
クーラーをかけた室内でも窓を開けるのは当然。
「空気の流れをつくるには窓開けだけでは不十分。私は簡易扇風機を持ち歩き、私の周りの空気の流れをつくっています」
新型コロナの新規陽性者を抑制するには、いま一度、感染予防の基本に立ち戻ることが大切である。
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