長尾周格 砂糖と残存歯数と認知症

稲毛エルム歯科クリニック

歯はとても大切ですね。
また、歯を含めた口腔の健康もとても大事だと思います。

私は40年近く歯医者に行っていませんが、両親は二人とも50代頃から総入れ歯だったように記憶しています。
有難いことに子どもの頃に治療した虫歯の数本の詰め歯もまだ大丈夫ですし、歯ぐきが?せてきたのは気になりますが、加齢による自然な現象と受け止めています。

基本的に歯を磨くのは1日1回だけで、つい最近始めたのですが、寝る前に重曹水で口をゆすぐようにしています。
出来ればこのまま歯科治療を受けずに過ごせたら嬉しいですね。

近年、歯と口腔内の健康と心身の健康および病気との関係が少しずつ明らかにされてきています。
それらの情報をこれからも取り上げていきたいと思いますが、今日は予防歯科専門のクリニックを運営している長尾周格歯科医師のブログから、砂糖の摂取量と残存歯数と認知症との関係の記事をご紹介させていただきます。

予防歯科専門家なだけに歯に衣着せぬ真実のお話は小気味よく心に響いてきました。(笑)
それでは下記のアドレスからご覧ください。

予防歯科専門
稲毛エルム歯科クリニック 理事長 長尾 周格
2022.3.23
https://www.facebook.com/shukaku.nagao

残存歯数と認知症
2017年の久山町研究で、残存歯数が少ないほど認知症になるリスクが高くなるという研究結果が出ました。
でもそれって当然ですよね。僕はこういう研究が大嫌いです。

こういう研究を持って、歯医者は「歯を失うと認知症になるリスクが高くなるから、歯を大事にしましょう」って言うんですよね。

で、その次に、「歯を失わないようにするには定期検診が重要です。定期的に検診を受けましょう」なんて言って、定期検診を勧めます。

僕に言わせると、そういう歯医者の言葉を真に受けて検診に通うから、逆に歯を失う羽目になるんです。
そもそもそういうことを言う歯医者は、患者の歯を守ろうなんて思っていませんから。
だって歯を削らなきゃ、歯医者は儲からないですからね。

本当に患者の歯を守りたければ、僕のように予防専門歯科になるはずです。
患者の歯を守る気が無い、予防する気などさらさら無い歯医者が、やれ歯を守ろうとか、8020運動だなんてよく言えたものだって思います。

歯を失う2大要因は、むし歯と歯周病です。
で、むし歯と歯周病の発症に最も深く関係している物質というか、発症の原因となるものは、ズバリ「砂糖」です。
砂糖を摂れば摂るほど歯が失われていきます。そしてまた、認知症発症の最大の原因もまた、砂糖です。

つまり砂糖を摂り続けると、むし歯や歯周病になってどんどん歯が失われ、認知症にもなりますよってこと。
そんなシンプルな話なら、単に「砂糖を摂るのをやめなさい」って言えばいいだけ。

実際僕は予防専門歯科医師としての立場から、「砂糖をやめなさい」と、ずっと言い続けてきました。
じゃあ町の歯医者は、「砂糖をやめなさい」って言ってますか？
砂糖をやめれば歯を失わずに済むし、認知症にもならずに済むって教えてくれましたか？
80歳で20本以上の歯を残すために、砂糖を摂るなと言ってますか？

言ってませんよね。
歯を残すことは重要だと言いながら、なぜ歯が失われるのか、本当の原因は教えてくれませんよね。

そしてまた、歯磨きはむし歯や歯周病を予防しませんが、歯磨き指導はしますよね。
砂糖をやめさせずに歯磨き指導だけをする歯医者って、本心ではむし歯や歯周病を予防したいなんて思っていませんから。

だから砂糖はむし歯や歯周病の原因であり、高血圧や肥満、糖尿病、ガン、精神疾患、痛風、自己免疫性疾患、アレルギー性疾患、認知症の原因なのだから、砂糖を摂るなと指導するだけで良いんです。

砂糖をやめればこれら慢性疾患のほぼすべてを予防することができるんですから。

だから残存歯数と認知症との相関関係を調べるのは無駄であり、砂糖の摂取量と残存歯数や認知症との関連を調べるべきなのです。