発酵水は、母なる海の恵みの日本在来の天然海藻(緑藻類・褐藻類・紅藻類)
およそ30種類を独自製法で長期自然発酵させて、手づくりで原液づくりをしている発酵飲料です。

『風邪の効用』風邪よりも治すべきは健康観






皆さん、風邪をひくことが悪いことだと思っていませんか?
でもそれが真逆で、心と体にとっては良いことで、生まれながらにして備わった自然な生体反応だと言われたら、ほとんどの人はにわかには信じられないことかもしれません。

自然療法を学んでいくと、そのようなことがたくさんあります。
今日のテーマの風邪についても、高熱や悪寒、頭痛、咳、鼻水など様々な諸症状が出ますが、それらはみんな長い間溜め込んだ毒素・老廃物を排泄するための体の働きされています。

例えば、体温が高くなるのは体内酵素を活性化させて排毒を促進するためなどです。
このような風邪の諸症状に限らず、アトピーなどの「痒み」についても炎症を起こして排毒を進め、また様々な病気の「痛み」についても同様に考えられています。

この時に大切なことは、これらの体に備わった自ら病気を治すための「自然治癒力」の発現である各症状を病気と捉えて、薬剤などで無理やり抑え込んだり、止めたりしないことです。

例えば、風邪の場合は抗生物質、花粉症は抗ヒスタミン薬、アトピーはステロイド薬、ガンの痛みはモルヒネなどです。
これをやると一時は楽になりますが、繰り返すと、せっかく体を本来あるべき健康な状態に戻そうという自然治癒力や「免疫力」の働きまで損なう恐れがありますので注意しなければいけません。

それでは野口晴哉さんの『風邪の効用』の一端を、竹元久了さんのブログからご紹介させていただきますので、下記のアドレスからご覧ください。

代替医療、自然治癒力医療講演会情報を共有する会
竹元久了 2022年3月20日 19:40
https://www.facebook.com/groups/606558729459957/user/100008370706191

本当に治すべき健康観
治さねばならないというある種の強制観念に近い「風邪」を含む全ての治療は、薬などに任せるのは浅はか。
免疫機能の反応に身を委ね、可能な限り自然に治っていく健康観を大事にしたい。

野口晴哉氏の考えによれば、健康な身体には弾力性があるのだという。
しかし、普段から使いすぎている箇所には疲労が溜まり、筋肉から弾力性が失われていく。
そして、身体の一部の弾力性が失われると、風邪をひいてしまうのだという。

身体の一部というのは、さまざま。
頭を使いすぎて、頭が疲れても風邪をひくし、消化器系でも肝臓や腎臓でも同様だ。

ポイントになるのは、「風邪をひくと、身体の疲れている箇所の弾力性が徐々に恢復してきて、風邪を経過したあとは、弾力のあるピッチリした体になる」ということだ。

風邪をひいてしまったとき、我々はどうしても「風邪を治さなければ」と考えてしまうが、洋の東西を問わず風邪を治療する行為は、普段から疲れが溜まっている体の弱い部分をそのまま残してしまうため、また風邪をひいてしまう悪循環につながってしまうのだという。

本書(※『風邪の効用』)の冒頭で著者はこう記している。
──風邪は誰も引くし、またいつもある。夏でも、冬でも、秋でも、どこかで誰かが引いている。他の病気のように季節があったり稀にしかないのと違って年中ある。しかし稀に風邪を引かない人もいる。本当に丈夫でその生活が体に適っているか、そうでなければ適応感受性が鈍っているかであって、後者の場合、癌とか脳溢血とか、また心臓障害等になる傾向の人に多い。無病だと威張っていたらポックリ重い病気にやられてしまったという人が風邪に鈍い──

普段、なかなか風邪をひかない。イコール、健康なのではなく、風邪をはじめとする病気に対する感受性が低いというのは驚きの発想ではないだろうか。

そして著者の言葉は、風邪を治療することについて続いていく。
──風邪の治療に工夫し過ぎた人は、風邪を経過しても体重配分比の乱れは正されず、いよいよひどい偏りを示すこともある。風邪の後、体の重い人達がそれで、他の人は蛇が皮をぬいだようにサッパリし、新鮮な顔つきになる。
風邪は万病のもとという言葉に脅かされて自然に経過することを忘れ、治さねば治らぬもののように思い込んで、風邪を引くような体の偏りを正すのだということを無視してしまうことはよくない。
体を正し、生活を改め、経過を待つべきである。このようにすれば、風邪が体の掃除になり、安全弁としてのはたらきを持っていることが判るだろう──
(引用以上)
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