こえふさんの絵本『きんはともだち』

こえふさんという方を知りました。
こえふさんは「きんはともだち」情報サイトを開設していらっしゃって、菌さんたち(人体常在菌)と私たちのなくてはならない共生関係や免疫とのかかわりなどの大切な情報を発信してくれています。

また、私の好きなお一人の東京医科歯科大学名誉教授の故藤田紘一郎さんの著書も参考にされていますので、とても好感を持ちました。

女性ならでは、そしてお母さんならではの目線でお話されていますので、とても貴重な情報だと思います。

ともすれば、私をはじめ発酵や微生物、ウイルスなどに関わる者は小難しく語りたがりますが、小いさなお子さまからどなたにもわかりやすいということはとても大事なことだと思います。

ぜひ、こえふさんがつくられた絵本「きんはともだち」を手に取られて、お子さまとご一緒に、そしてご家族皆さまで今の〇〇〇禍のことも含め、色々なお話をされる良い機会にされてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、我が家にはシャンプーや石けん類などは一切ありません。
無くても何一つ困りませんし、不自由しませんし、全然大丈夫です。
皆さん、ただ単にそういうものが必要だと思い込まされてるだけだと思います。

それでは、こえふさんのサイトを下記アドレスからご覧になり、参考になさってください。
※絵本の申し込み方法なども掲載されています

絵本「きんはともだち」
こえふのシングルマザーブログ
2020年12月14日 / 2022年2月27日
https://kasoutuuka5.info/2020/12/14/tomo/

絵本「きんはともだち」情報サイト
過度な消毒や手洗いは、体を守る常在菌を排除し逆に病気に弱くなります。
このことを小さな子供でもわかりやすく伝えるため、絵本を作りました。

●解説と参考文献・参考サイトへのリンク
この絵本は藤田紘一郎著「手を洗いすぎてはいけない～超清潔志向が人類を滅ぼす～」（光文社　2017年12月20日発行）を参考に描きました。

感染予防に有効な手洗いに石鹸は必要なく、流水で10秒のみで十分ということです。
イエメンなど衛生環境が破綻した国ならともかく、日本は世界一清潔な国なので、感染しても直ちに命を脅かすようなウイルスは存在しないからです。

なぜ石鹸による丁寧な手洗いや消毒液を使うことがこれほど推奨されるかというと、数十年に渡る洗剤メーカーの宣伝活動により、石鹸を使ってたくさん洗うことは良いことだという価値観を植え付けられているためです。

でも、私たちの皮膚は本来悪い菌を寄せ付けないバリア機能を備えています。
バリアを作るのが皮膚の常在菌です。
しかし石鹸での手洗いや消毒は、病気の原因になる菌だけでなく、体を守る常在菌も一緒に排除してしまいます。そのため手を洗いすぎると免疫力が落ちて病気に弱くなるのです。

絵本の中で描かれている「手のバリア」とは、この常在菌の作る皮脂膜のことです。
バリアについてはキレイキレイのサイトがわかりやすいですが、なぜかこのページからのリンクは石鹸での手洗いや消毒を推奨しています。
これくらいの手洗いや消毒では常在菌は排除されないというミスリードかもしれません。

「手を洗いすぎてはいけない～超清潔志向が人類を滅ぼす～」には消毒や手洗い以外にもマスクや抗菌グッズなど、感染対策の問題点や解決策が全て書かれています。
2017年に書かれた本ですが、現在の過剰対策によるおかしな世界を予言したかのような名著。
気になる方は是非読んでみてください。KindleUnlimitedなら無料で読めます。

「手を洗いすぎてはいけない～超清潔志向が人類を滅ぼす～」の中で書かれている「逆性せっけん」とは、昔の薬用石鹸のことです。
薬用石鹸がなぜ良くないかはこちらの記事に詳しく書かれています→薬用ハンドソープの【殺菌成分】を比較してみた

トリクロサンを含む殺菌剤は「通常の石鹸と比べて優れた殺菌効果があるとはいえず、免疫系に悪影響を及ぼすおそれがある」として2016年9月2日、米食品医薬品局（FDA）が販売を禁止しています。
こちらの記事で殺菌力を比較した実験結果や、日本で販売されている薬用石鹸に含まれる殺菌成分が公開されています。

現在トリクロサンは使用されていませんが、代替え品として使われてるイソプロピルメチルフェノールは抗菌剤であり、耐性菌を作る可能性があります。
常在菌を排除する力も強いので、皮膚刺激が強いだけで殺菌効果は普通の石鹸と変わりません。
そのため、わざわざ選ぶ必要はないでしょう。

※この解説で書いたことは、絵本の後書きにも載せてます。