発酵水は、母なる海の恵みの日本在来の天然海藻(緑藻類・褐藻類・紅藻類)
およそ30種類を独自製法で長期自然発酵させて、手づくりで原液づくりをしている発酵飲料です。

化粧品は肌の奥まで浸透しない真実!





今から34年ほど前ですが、私は皮膚(肌)や頭皮・頭髪のしくみと働きのことを学び始めました。

それから皮膚トラブルや毛髪トラブルの改善法をはじめ美肌や育毛・発毛法についても学び、そして心と体の健康法から意識進化まで勉学をすすめて、現在に至ります。

そのとても思い出が深い化粧品の中で、特に今日の話題は化粧水を中心とした乳液や美容液などになりますが、どこのどんな商品をどんなに使ってもけっして皮膚の奧深くまで届くことはなく、せいぜい角質層までだという真実を形成外科医の落合博子さんが著書『美容常識の9割はウソ』で暴露してくれています。

これは私が34年ほど前に学んだ「皮膚(肌)の真実」「化粧品の真実」などとまったく同じ内容です。
つまり30年以上前から変わらぬ真実だと思います。

この真実を伝えたくても無資格の私にはなかなか信用してもらえないとか、いろんな難しい面がありますが、今日お伝えする女医の落合博子さんのように要職に就いている方だと、皆さんにも説得力があると思いますので、ご紹介させていただきます。

難しいことはさしおいて、単純に明快に言いますと、
皮膚は、
1.入口ではなく出口で、排泄器官
2.外敵から体を守るバリア―
3.外界と内界をつなぐ感覚器官のセンサー
なのです。
なので、なにを塗布しても無駄であり、意味がないのです。
むしろ、何にも塗布しないほうが自己治癒力で美しく綺麗になれるのです。
というのが私の持論です。

ただし、私が考えるたった一つだけ塗布して効果があると考えられる良いものがあります。
それはまたの機会に「本当に美しくなるためには」と一緒にお伝えしたいと思いますので、お楽しみに。

女性の皆さまへお願い
ぜひ老若男女問わずこのことを知っていただき、本当に美しくなって欲しいと心から願っています。
なぜなら、女性が真に美しくなって輝きだすと、男性が喜び、お子さんが喜び、家庭や学校や会社、そして社会までもが美しく輝きだして、みんなが楽しく幸せになれるからです。


合わせて、過去記事の「35℃ お湯だけシャンプー」「湯シャンの次は究極の水シャン」「石けん洗顔はシミ、シワ、色黒の原因に」などもご参照いただけましたら幸いです。

形成外科医だから言える本当の情報
化粧水は”肌の奥まで浸透しない”科学的理由
プレジデント ウーマン 2019.10.22
https://president.jp/articles/-/30323

落合博子(おちあいひろこ)
国立病院機構東京医療センター形成外科医長、再生医療研究室室長、日本抗加齢医学会専門医

形成外科医として長年肌と向き合ってきた落合博子さんは、世の中にある美容情報は科学的ではないことが多いと指摘します。
美肌のために本当に効果があることは何で、やっても意味がないことは何かを見極めるにはどうすればいいのでしょうか。

※本稿は、落合博子『美容常識の9割はウソ』(PHP研究所)の一部を再編集しました。



※写真はイメージです(写真=iStock.com/byryo)

■美肌への近道は、正しい知識から
歳を重ねても美しい肌でいたいというのは、女性なら誰もが願うこと。
ハリ艶があってシミもしわもない。そんな肌はどんな女性にとっても憧れです。

だから天然成分由来の洗顔料を使って、コラーゲン入りの化粧水をたっぷり浸透させ、高い美容液で毎日美白。
ちょっと肌荒れを発見したり、大人ニキビなんかができてしまったら、もう大変。
効果をうたうコスメをすぐに検索して、つい何個も購入してしまう。

そして、同時にいくつもの化粧品をあれこれ使ってみるものの、どれに効果があったのか結局あまりよくわからない。本当に効果があるものなんかあるの?
そんな風に思って使わなくなる……。身に覚えのある方は、多いのではないでしょうか。

でも、ちょっと待ってください。あなたはお肌のことをどれくらい知っていますか?

何に効果があって、何に効果がないのか、そもそも肌の仕組みはどうなっているのか。
案外、ご存知ない方がほとんどなのです。

美肌を実現させるのは、じつはむずかしいことではありません。
毎日手の込んだケアをせずとも、美しい肌を手に入れることは充分可能です。
なぜなら、肌の仕組みはとてもシンプルだからです。

■形成外科医だから見えること
わたしは国立病院機構東京医療センターというところで形成外科医をしています。
形成外科医というとピンと来ない方もいらっしゃると思いますが、簡単にいうと、頭のてっぺんから手足の先まで、目に見える部分はすべて形成外科であつかいます。

具体的には、顔や手足などからだの表面のケガや顔面骨折、やけど、アザ、腫瘍、先天異常、皮膚潰瘍、がんの切除後の再建、乳房の再建や美容医療などの疾患も治療対象です。

いちばんイメージしやすいのはいわゆる外傷ですが、広い意味で失った組織や機能を復元させる手術を得意としています。
たとえば、がんを切除したためになくなってしまった組織を、からだのほかの部位から持ってきて再建する手術などです。
乳房切除のあとの再建もそうですし、舌がんで大幅に失われてしまった舌を、太ももの組織を移植することで再建したりもします。

失敗すれば双方の部位を失ってしまう可能性もありますから、リスクと緊張感を伴う手術ばかりですが、その技術の代替案もつねに提案できる知識とトレーニングを積んでいるのが、形成外科医であるべきだと思っています。

身近なところでは、眼瞼下垂やいわゆる巻き爪。頭蓋顔面の変形や臍ヘルニアや多指症など、生まれ持った変形も治します。
顔面神経マヒの患者さんには、神経や筋肉を移植して、顔の表情がなるべく自然に機能するようにする手術をおこなったりもします。

こうお話しすると、かなり大掛かりな手術ばかりだという印象かもしれませんが、実は“直接生命を救うための手術”の要素はあまり大きくありません。

■専門は皮膚の再生
どちらかというと、自信を持って人前に出られるような機能や整容を取り戻し、社会復帰のためのお手伝いをしていくのが、わたしたち形成外科医の重要な役割なのです。
その点では、レーザー治療を始め、知識や技術の面では、美容外科ともかなり共通しています。

形成外科では本来の機能や整容を失った患者さんが対象ですから、美容外科とは対象患者さんが異なりますが、最終的な仕上がりはよりキレイになることが求められますから、美容外科の勉強も必須です。

ちょっと硬い話になってしまいましたが、わたし自身は、組織を再生する再生医療研究に長年携わってきたこともあり、特に「皮膚の再生」が、わたしのスペシャリティだといえるのではないか、と思っています。

■美容情報にはウソがいっぱい!?
こうした形成外科医の観点から、いま世の中にあふれているさまざまな美容情報を眺めていると、「なんでそんなことをする必要があるんだろう?」「効果があるとは思えないな」と感じることが、本当にたくさんあるのです。

たとえば、とても単純な例でいうと、わたしの場合「肌をイメージしてください」といわれたら、断面図を思い浮かべます。
ちょっと恐いかもしれませんが、日々皮膚を切ったり縫ったりしているので、肌の断層が浮かぶのです。
でも、みなさんはおそらく、肌の表面をイメージするのではないでしょうか。

肌表面の下がどんな構造になっているのか、肌の仕組みがわかると、美容情報の見え方もガラッと変わってきます。

まずは肌の仕組みを正しく知ること。それが、美肌を手に入れるためのいちばんの近道です。

正しく知れば、巷の宣伝広告に乗せられることもなくなるでしょう。
あなた自身が情報のウソホントを見極められるようになります。
けっしてむずかしいことではありませんので、どうぞ安心してください。

■“肌の奥まで浸透する”はあり得ない
ひとつ、みなさんに質問です。
化粧品のCMなどで見聞きする「肌の奥まで浸透する」の「奥」とは、いったいどこのことでしょうか?

答えは「角質層」です。
「角質層まで浸透してプルプルのお肌に」などの宣伝文句もお馴染みなので、ご存知の方も多いと思います。

ただ、わたしがここで質問するポイントは、この角質層がどれくらい「奥」にあるかという点。
じつは、わたしたちの肌のいちばん表面にあるのが、この角質層(=角層とも呼ばれます)です。

「あれ? どういうこと?」と思うかもしれません。

角質層まで浸透するといわれると、なんだかものすごく奥のほうまで染みわたってお肌によいような気がしてしまいますが、角質層というのは、肌表面の厚さ0.01から0.03ミリの部分を指します。

ここで肌の構成についてお話しておきましょう。

わたしたちの肌-皮膚は、真皮と表皮からなりたっています。
そのうちの表皮が肌表面にあたる部分で、厚さは平均0.2ミリほどです。

この肌の表面(=表皮)はさらに分類され、外側から順に「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の4層から構成されています。
つまり、いちばん外側にあるのが角質層です。

そして、この角質層は、表皮の第4層目にあたる基底層が絶えず分裂をくりかえすことで押し上げられた“死んだ細胞”からつくられています。

少々ショッキングな表現かもしれませんが、肌の表面は“死んだ細胞”で覆われているのです。
角質層の次にある顆粒層より下の部分には細胞核の点が見えますが、角質層にはありません。

細胞が生きていないので、血液中から栄養が補給されることもないのです。
しかも、この角質層はふやけたり、傷ついたりすることで、構造が容易に崩れます。

■死んだ細胞に化粧水を塗る必要はあるか
化粧水が浸透するのは一般的に、この死んだ角質細胞で形成されている「角質層」まで。
その下で細胞分裂している肌の「奥」に、届くことはありません。

また、角質層はいちばん外側にあるので、見た目の美しさを左右します。

それゆえ、この角質層を一生懸命ケアしようとするわけですが、角質層はそもそも、しばらくすれば垢となって剥がれる運命なのです。

じつは、化粧品の管理をおこなっている「薬事法」という法律でも、化粧品が角質層(=角層)よりも奥まで浸透するという広告は禁じられています。

ですから、どんなに効果があるように思える宣伝広告でも、よく目を凝らすとかならず、「浸透するのは角(質)層まで」とどこかに明記されているはずです。

多くの人が、このたった0.01~0.03ミリの死んだ細胞の表面をうるおわせるために、化粧水をせっせと使っている、ということになるわけですが、果たして意味があるでしょうか。

■肌の最大の役割は「からだを守ること」
では、角質層のさらに奥まで届くものがあるのかといえば、特殊な医療技術を用いない限り基本ありません。

というのも、皮膚本来の機能を考えると、それはあってはならないことだからです。

わたしたちの肌は、そもそも何のために存在するのでしょうか?
肌の最大の役割は、「からだを守ること」。

異物が体内に侵入するのを防ぐ「バリア」の役割を果たしているのが、皮膚なのです。
そのバリア機能のおかげで、わたしたちの細胞や血管、神経が守られています。

全身の約30パーセントの皮膚にやけどを負うと、致命的だといわれます。
そして忘れがちですが、皮膚はわたしたちの臓器のひとつ。
皮膚は体重の約16パーセントを占める、人体で最大の臓器です。

外の世界に直接触れる臓器ですから、さまざまな役割を持っているわけですが、
おもには、
水分の喪失や透過を防ぐ
体温を調節する
微生物や物理化学的な刺激から生体を守る
感覚器としての役割を果たす
の4つ。

いずれも生命を維持するために必要不可欠な機能です。

また、「からだを防御する」機能として、最表面にある角質層がもっとも重要な役割を果たしています。
この角質層の厚さは平均0.02ミリしかありませんが、健全であれば同じ厚さのプラスチック膜と同じくらい、水分を通しにくい性質があります。

もし、角質層がバリア機能を失って何でもかんでも浸透させてしまうようになると、局所だけでなく全身が危険にさらされる可能性があるということです。
実際に表皮を超えて異物が侵入したことで、重篤なアレルギー症状を引き起こした例も報告されています。

肉や魚の切り身を想像してみてください。
肌にバリア機能がなければ、肉や魚の切り身のように塩や胡椒や醤油などの下味をすり込めるということになるでしょう。そんなことが肌に起こったら大変です。

肌は外界の異物からからだを守っています。
そのバリアに対して、外からすり込んだり、押し込んでみたり、温めてみたり、ラップをしてみたりとがんばっても、バリアより奥深くに成分が届くことは、そもそもないのです。

■必要なのは浸透ではなく皮脂の補強
そして、「からだを守る」機能に加えて、「からだから逃がさない」機能としても、皮脂のバリアが重要です。
健全な皮膚の表面は皮脂で覆われ、脂質(セラミド)や天然因子・水分が逃げないように守られています。

しかし、一旦バリアが破壊されると保持されるべき物質が角質から外に流出し、乾燥を引き起こすのです。

肌へ化粧品の成分を浸透させようと思うと、バリアを破壊する必要があります。
しかし、バリアを破壊すれば肌の大事な成分が保持できなくなり、頻回に化粧品をつけても乾燥するという悪循環を生みます。

大事なのは、正常なバリア機能を邪魔しないこと。
化粧品を浸透させるのではなく、バリアとなる皮脂を補強するような化粧品の使い方を意識することです。

■どんな肌にも自己再生力がある
ここまででもおわかりかと思いますが、巷にあふれている広告はとても魅力的ですが、文字どおりほとんどが「宣伝」です。

たしかにさまざまな研究が進み、新しい成分がつぎつぎに登場し、あらたな効能の科学的エビデンス(検証結果)がとれているものもあるかもしれません。
しかし、肌トラブルが生じたときにいつも立ち返って思い出していただきたいのは、肌本来の役割。

そう、バリア機能です。

このバリア機能をしっかり維持することができれば、肌はおのずと美しくなる力を備えています。
肌トラブルが生じたとしても、わたしたちの体内では絶えず細胞が生まれ変わっていますから、少し待っていれば新しい肌に生まれ変わるのです。

手術で皮膚をどんなに上手く切り貼りし、美しく縫合する技術を施せたとしても、傷が最終的にキレイに治っていく過程は、人体の自己再生力なくしてはあり得えません。
そして、どんな肌にも、その力は備わっているのです。

ちなみに、表皮のターンオーバーは約6週間サイクルでおこなわれるといわれています。
ですから、ちょっと乱暴ないい方をすれば、6週間肌の機能を邪魔しないように待てばいいのです。

もちろん、食べものや生活習慣、ストレスなども肌の状態に影響しますが、肌に関する正しい知識を持っていれば、何をして何をしなくていいかが、わりとスッキリ見えてくると思います。

落合 博子(おちあい・ひろこ)
国立病院機構東京医療センター形成外科医長、再生医療研究室室長、日本抗加齢医学会専門医
1991年東北大学医学部を卒業。医師免許取得後、形成外科、創傷外科の専門医としての勤務を経て、2003年より国立病院機構東京医療センターで形成外科医長を務める。
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