ミトコンドリア・イブとは

※藤枝市岡部町の「朝比奈大龍勢」にて(美人姉妹ならぬ美人母娘)
今日はミトコンドリア・イブのお話です。
皆さんお聞きになったことがあると思いますが、なんて良い響きなんでしょう。
太古の昔、進化の過程で、私たち人類と一つになったとされる微生物のミトコンドリア。
細胞の中に数えきれないほどたくさんあって、小胞器官と呼ばれ、エネルギー生成を始めとした多くの働きをしているとされています。
また、ミトコンドリアは母から娘、そして孫娘へと受け継がれていくとされています。
それはなぜなのか?
NHKサイエンスZERO『ミトコンドリアの新常識』から引用してお伝えいたします。
ミトコンドリア・イブとは?
「ミトコンドリア・イブ」という言葉を聞いたことがありますか?
1987年、アジア人、ヨーロッパ人、オセアニア人、アフリカ人などの様々な民族の147人から、ミトコンドリアDNAを採取し、調査したところ、そのすべての現代人の共通の祖先といえる存在が判明したと発表されました。
それは、約20万年前のアフリカの女性で、その女性のことをミトコンドリア・イブと呼ぶようになったのです。
但し、この女性は、聖書に出てくるイブのような、人類の始まりの女性というわけではありません。
それはミトコンドリアDNAが女性からしか子に伝わらないという特徴と関係しています。
生命が誕生する際、男親のDNAの半分をもった精子と、女親のDNAの半分をもった卵子が受精します。
しかし、このDNAは核のもので、ミトコンドリアのものではありません。
つまり、半分ずつ伝わるのは核のDNAで、ミトコンドリアのDNAは女親のものだけが受け継がれるということなのです。
ではなぜ、ミトコンドリアのDNAは女性からしか遺伝しないのでしょうか。
精子にもミトコンドリアは存在するのですが、じつは、精子のミトコンドリアは受精の際、卵子に入ったらすぐに分解されてしまうのです。
これには理由があります。
精子は泳いで卵子にたどり着きますが、その運動によって活性酸素が発生し、ミトコンドリアDNAが傷ついてしまうことがあります。
そうしたミトコンドリDNAでは健康な受精卵が育たないため、精子のミトコンドリアは分解されてしまうのです。
そのため、ミトコンドリアDNAも母親からしか子に伝わらないのです。
ですから、ミトコンドリア・イブの生きていた時代に、他の女性がいたとしても、その人に男の子しか生まれなかったら、その女性がもっていたミトコンドリアDNAは途絶えてしまいます。
つまり、ミトコンドリア・イブのミトコンドリアDNAが人類共通の祖先だと判明しても、当時、ほかに女性がいなかったということにはならないのです。
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